愛猫を『好き嫌いがない子』に育てるメリット3つ こんなシーンで役に立つ

愛猫を『好き嫌いがない子』に育てるメリット3つ こんなシーンで役に立つ

猫は好き嫌いが多いとよく聞くのではないでしょうか。日常生活を送るうえで猫の好き嫌いはそこまで重要視することはないかもしれませんが、好き嫌いがないことがさまざまなシーンで役に立つことがあるんです。そこで今回は、猫に好き嫌いがないことがどのようなシーンに役立つのかお話いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.フード選びの際に選択肢が増える

フードを前にペロッと舌を出す子猫

猫の好き嫌いは、生後6ヵ月までに決まると言われています。

子猫時代に好きなものだけを食べていたり、決まったフードしか食べた経験のない猫は、成長してから好き嫌いが多い猫に育つ可能性が高くなります。

好き嫌いや偏食をなくしておかないと、成猫になってから改善するのは大変になります。そのため、子猫時代に色々なフードを食べることを習慣付けることが大事です。

しかし猫の好き嫌いは、単に「わがまま」だけが理由ではなく、初めて食べる食べ物に対して慎重になっていることが多いようです。

猫は「初めて目にするものを警戒する動物」ということをご存知の方は多いと思います。

それはフードに対しても言えることで、食べたことない食べ物の場合、それが本当に安全なのか警戒してなかなか食べてくれないケースも少なくありません。

そのため、生後6ヵ月までにさまざまな食べ物に慣れさせておくことが、好き嫌いのない猫に育てるためのポイントと言えます。

2.療法食や年齢に合わせたフードへの切り替えがスムーズになる

飼い主が持つ餌を見てお座りする猫

猫には、成長や病気などがきっかけでフードの切り替えが必要なタイミングがあります。

その際に、慣れていないフードだと風味や食感に違和感や警戒心を抱いて食べてくれないことも少なくないでしょう。

飼い主さんがフード選びに苦労するだけでなく、猫がフードを食べられず必要な栄養を取れなかったり空腹から体調を崩す要因になりかねません。

メーカーによって形状、風味、味、食感など色々なフードがありますので、子猫のうちにできるだけ多くのフードを与えて慣れさせてあげてくださいね。

3.災害などの緊急時に役に立つ

様々な種類のキャットフード

猫に好き嫌いがないことは、緊急時にも大いに役に立ちます。

猫がいつも食べているお気に入りのフードが突然販売中止になることや、災害時に食べ慣れたフードが不足したり、すぐに手に入らないという予期せぬ事態はいつでも起こり得ます。

もしもそのような事態に遭遇したときに、好き嫌いのある猫は食べ慣れたフード以外のものを食べられなくなる恐れがあります。

いざというときに困らないためにも、子猫時代からさまざまなフードに慣れさせたり、好き嫌いや偏食の癖を作らないようにすることは重要な取り組みなのではないでしょうか。

まとめ

ドライフードとウェットフードを食べる2匹の猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、好き嫌いがない猫に育てると、どのようなシーンで役に立つのかお話しいたしました。

猫の好き嫌いは生後6ヵ月までに決まると言われており、それまでにどれだけ多種多様な食べ物に触れたかによって、大人になったときに食べられるものの範囲が変わります。

猫が好き嫌いをしないことは、病気や成長に合わせてフードの切り替えが必要なときにもスムーズに移行できるだけでなく、災害などの緊急時にも役に立つでしょう。

子猫時代に好き嫌いや偏食の習慣を付けないことが何より重要です。

しかし、もしも飼い主さんが愛猫の好き嫌いや偏食で悩んでいた場合、愛猫の好みの食べ物を抑えつつ工夫しながらフードを与えることで、状況が改善する可能性も考えられます。

愛猫の健康を守ることにもつながりますので、根気強く向き合って愛猫の好き嫌いや偏食を改善していきましょうね。

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