猫がやきもちを焼いている時のしぐさ
猫がやきもちを焼いている時のしぐさは、主に以下の6つですが、そのやきもちの程度によって、しぐさは異なります。やきもちの程度が軽い時に見られる事が多いしぐさから順番にご紹介します。愛猫ちゃんはいくつ当てはまりますか?
- やきもちを焼いているしぐさ:じっと見つめる
- やきもちを焼いているしぐさ:鳴く
- やきもちを焼いているしぐさ:割り込む
- やきもちを焼いているしぐさ:噛む
- やきもちを焼いているしぐさ:悪戯をする
- やきもちを焼いているしぐさ:粗相する
じっと見つめる
何か視線を感じるな…と思うと、愛猫がじーっと見つめている事はありませんか?他の猫や、赤ちゃん、彼氏や彼女と仲良くしているところを、猫特有のジト目で見つめているのも、やきもちのサインです。
「別に気にしてる訳じゃないよ」と言わんばかりの態度ですが、内心気が気ではないのかも。クールな猫のイメージにぴったりなやきもちの焼き方ですね。
鳴く
他の猫を撫でている時や、赤ちゃんに構っている時に側へ寄って来て「にゃーにゃー」と鳴き続ける事があります。これも「そいつなんか放っておいて、私を構って!」という、やきもちのサインですね。
分かりやすく、とても可愛いしぐさですが、いざ構うとすぐに知らんぷりしてどこかへ行ってしまう事も。(笑)
割り込む
これも、上記のやきもちを焼いている時の「鳴く」しぐさとよく似ていますが、他の猫や人との間に無理矢理割り込んでくる事があります。あからさまなアピール方法ではありますが「何か問題でも?」ととても白々しい顔をしている事が多いですね。(笑)
また、このしぐさは動物や人に対してだけではなく、飼い主さんが夢中になっている雑誌やパソコン、スマホ等が対象になる場合もあります。
パソコンのモニター前や、読んでいる雑誌の上に愛猫が鎮座する事は、猫飼いの常識と言っても過言ではありませんよね。「そんな物より、こっちを見てよ」と、機械や本にまでやきもちを焼いているようです。
噛む
上記の3つ程度であれば、猫のやきもちも可愛いものですが、あまりの嫉妬心で他の動物や、人を噛んでしまう事があります。特に多頭飼いの場合や、赤ちゃんが生まれた場合等に飼い主さんを取られたくない!と思う気持ちが強すぎる事で、飼い主さんに近づくな!この人は自分のものだ!と攻撃してしまうのです。
我が家では、愛猫と愛犬が同居しているのですが、愛猫が私の膝の上に乗っている時や、抱っこしている時に愛犬が近づいてくると、やきもちを焼いてとても攻撃的になります。
また、普段愛猫と仲が良い息子が近づいてきても、噛むフリをする事があります。この様に自分が飼い主さんの側に居る時間をとても大切にしている猫ちゃんは多いようです。飼い主さんを母猫のように思う猫の習性も関係しているのかもしれません。
悪戯をする
猫にも、様々な性格の子が居ます。素直に鳴いたり、割り込んだりする事でやきもちを焼いているアピールをする事ができる子も居れば、素直に表現できず悪戯をする場合もあります。
飼い主さんの気を引く為に、わざと飼い主さんの見えるところで物を落としたり、登ってはいけないと分かっている場所に乗ってみたりしてやきもちをアピールします。
粗相する
猫がやきもちを焼いている時のしぐさの中で、最も厄介なのが「粗相をしてしまう」事です。やきもちを焼くあまりにストレスを抱えてしまい、飼い主さんの気を引く為に粗相をしてしまう場合があります。粗相をしてしまう程やきもち焼きな猫ちゃんの場合、多頭飼いは向いていないかもしれませんね。
猫がやきもちを焼いている時のしぐさは、猫によって本当に様々です。上記で紹介したすべてのしぐさをする程やきもち焼きな猫ちゃんも居ますし、やきもちをあまり焼かない猫ちゃんも居ます。
一般的にはクールなイメージが強い猫ですが、意外と依存心や執着心の強い動物でもあります。そんな愛猫と上手く付き合っていく為にも、何気ないしぐさを読み取ってあげられるよう心がけたいですね。
猫がやきもちを焼いた時の接し方
猫がやきもちを焼いた時の接し方について、その対象別に対処法をご紹介します。
他の動物にやきもちを焼いている場合
猫は、多頭飼いしている場合等に他の動物にやきもちを焼く事があります。特に先住猫が、新入り猫にやきもちを焼く事が多く、やはり飼い主さんは「自分のものだ!」という依存心、執着心によって攻撃的になってしまう場合も。
どちらか一方だけを構うような事がないように注意し、やきもちを焼いた猫が近寄ってきた場合はどちらも撫でてあげる等、皆が飼い主さんの宝物であるという事を伝えるようにしましょう。
猫同士で喧嘩になってしまう場合は、一度どちらも自分から引き離し、喧嘩をすると飼い主さんに構ってもらえないと認識させるのもいいかもしれません。
あまりにヒートアップしてしまったり、怪我を負ってしまう程喧嘩したりする場合は、順番に2人きりになれる時間を作り、ゆっくりとスキンシップを取る時間を作る工夫をしましょう。
赤ちゃんにやきもちを焼いている場合
赤ちゃんが生まれると、どうしても飼い主さんの視線や時間が赤ちゃんに向いてしまい「あいつが来てから、構ってくれなくなった」と、赤ちゃんに対してやきもちを焼く場合があります。赤ちゃんと愛猫が仲良くやっていく為にも、赤ちゃんが寝ている時間は愛猫とゆっくりスキンシップを取る等の工夫も大切です。
実際に、我が家に下の娘が生まれた時、愛猫がやきもちを焼いて「自分も抱っこしろ!」と娘を抱いている私にジャンプで飛び乗ってくる事もありました。つい「危ないでしょ」と叱ってしまいそうになる事もありましたが、決して叱らないよう心がけ、可能であれば愛猫を優先して抱っこするようにしていました。
そうしていると、いつの間にか「自分の優先順位は変わっていない」と余裕を持ったのか、娘にやきもちを焼く事は無くなり、今は一緒にお昼寝する程仲良しです。
赤ちゃんのお世話に大変な時期かもしれませんが、愛猫に「赤ちゃんもあなたも、同じだけ大切なのよ」と伝える事ができるまで、可能な限り愛猫の気持ちを汲み取ってあげましょう。そうすると、赤ちゃんと愛猫もとてもいい関係が築けるようになりますよ!
彼氏や彼女にやきもちを焼いている場合
彼氏や彼女が遊びに来た時や、同棲を始めた時、結婚した時等に愛猫がやきもちを焼く場合があります。この場合も可能な限り愛猫を優先して接すると、いつの間にか彼氏や彼女にやきもちを焼く事も減り、同居人や家族として認識するようになります。
まずは、飼い主さんではない方の人が愛猫と仲良くなれるよう工夫したいですね。割り込んできた愛猫を無理にどかせたり、怒る事はないよう注意しましょう。
物にやきもちを焼いている場合
パソコンやスマホ、雑誌等にやきもちを焼いている場合は、大抵飼い主さんが視線を愛猫へと移す事で解決します。ただ、仕事をしている場合等はどうしても構えない場合もありますよね。そんな時は決して怒ることなく「ちょっと待っててね」と優しく愛猫を移動させましょう。
しかし、愛猫はなかなか諦めずに様々な手を使って邪魔してきます。その為、飼い主側も様々な手を使って猫を諦めさせる努力をしなければなりません。こればかりは、猫と暮らす飼い主の使命とも言えますので、諦めましょう(笑)
ただ、コードやスマホを噛む場合等は、怪我の恐れもありますので、仕事中は猫を部屋に入れない、しつけスプレーを使う等の工夫をしましょう。
猫はやきもちを焼くのか
猫もやきもちを焼く!
猫はやきもちを焼きます。個体差はあるものの、特に子猫の頃から飼い主さんと暮らしてきた愛猫の場合は、やきもちを焼く子が多いようですね。また「猫は、人間の脳と90%類似した構造の脳を持っている」という実験結果も報告されています。
猫はやきもちを焼きやすい?
特に猫は、思考や記憶を司る機能を持つ「大脳皮質」という部位が発達しており、それは犬の2倍とも言われています。このような結果から、猫は人間に近い感情を持っていると考えられており、人間と同じようにやきもちを焼く事も何ら不自然はありません。
「猫は何を考えているか分からない」「感情が読み取りにくい」と言われる事もありますが、とんでもない。とっても分かりやすい動物です。むしろ、愛猫と愛犬が暮らす我が家では、その時々の感情が一目瞭然なのは断然「愛猫」です。
特定の人にしか甘えない猫の心理
また、我が家の愛猫は、私の目の前では家族の誰にも甘えません。主人に抱っこされているところを私に見られると、気まずそうにそそくさと降りて、別室へと逃げていきます。
本人(本猫)はとってもやきもち焼きなので、私がやきもちを焼かないよう配慮しているのかもしれないと気づいた時、面白可愛くてつい笑ってしまいました。
その時色々調べてみると、上記のような行動をとる猫ちゃんは多いようでした。「私はあなた(飼い主さん)が一番特別だから、あなたも私を一番特別だと思っていてね」という考えから、他の人に甘えているところを見られるのは気まずいと考えるようです。
やきもちを焼く分、飼い主さんにもやきもちを焼かせないよう、気遣っているのですね。猫はこのように、人間と似た感情を持っています。そのように考えると、より一層愛おしくなりますね。愛猫にやきもちを焼かせないよう、日々精進したいものです。(笑)
まとめ
猫がやきもちを焼いている時のしぐさや、対処法についてご紹介しました。私自身、愛猫と暮らすまでは猫がやきもちを焼くという事自体、想像もできませんでした。
以前、テレビ番組で「やきもち」について猫と犬を比較する企画を放送していた時も、犬に比べて猫はやきもちを焼かないと言われていましたが、あくまでも「分かりにくい」だけだと思います。
あまりやきもちを焼かせてしまうと、ストレスになったり、拗ねて飼い主さんを無視したりする場合もあるようです。改めて、愛猫のしぐさをしっかりと観察して、気持ちを汲み取ってあげたいですね!