虹の橋とは?
虹の橋とは、死後のペットがたどり着く天国に行く前の場所のこと。スコットランドの動物愛好家エドナ・クライン=リーキーさんの詩「Rainbow Bridge(虹の橋)」から登場した言葉です。
この詩は亡くなったペットが虹の橋という場所で幸せに暮らしていることを飼い主に伝えるもので、ペットロスを抱えた多くの飼い主の心を癒してきました。
詩の中では、虹の橋は「愛する飼い主や仲間と再会できる場所」と表現されており、虹の橋にきたペットは、病気や怪我の苦しみから解放されいつまでも健康で幸せに暮らしていると書かれています。
そして飼い主が寿命を尽きると虹の橋の麓(たもと)でペットと再会し、一緒に虹の橋を渡って天国に行きます。つまり虹の橋は「ペットが幸せに暮らせる楽園で飼い主を待っている場所」というイメージですね。
虹の橋ってどんなところ
虹の橋の描写は詩や小説、絵画など、さまざまな形で表現されています。その中でも、よく知られている描写としては、虹が架かる草原・愛する飼い主や仲間と再会できる場所・病気や怪我の苦しみから解放された場所が挙げられます。
そこではいつまでも食べ物や水が尽きず、いつでも好きなもので遊び、いつでも飼い主を待っていられる特別な空間です。このような描写が、ペットを失った飼い主の心を癒しているのでしょう。
虹の橋にたどり着いたペットたちはどうする?
では虹の橋にたどり着いたペットたちは、どんな暮らしをしているのでしょうか。
詩のなかでは、ペットたちは虹の橋の麓でほかのペットたちとじゃれあい楽しんでおり、幸せに暮らしていることが描かれています。
病気のペットや高齢のペットもみんな元気になって、毎日陽の当たる場所でキレイな水を飲んで、ご飯を食べて夢のように暮らしているようです。
そこに最愛の飼い主がいないことは寂しいですが、ペットたちは飼い主が前向きに生きていることを願い、飼い主が寿命を終えるまで待っています。
やがて飼い主が虹の橋の麓に来ると、草原を元気いっぱい走ってきて一緒に天国に行くのです。
もちろんこの「虹の橋」の存在は科学的に証明されたものではありません。しかし虹の橋を信じる人々は、虹の橋で愛するペットたちが幸せに暮らしていることを願っています。
飼い主がいなかったペットはどうなる?
これまで話してきた内容は、猫好きなら知っている内容かもしれません。しかし「飼い主がいない動物」が虹の橋ではどうなるのかは、知らない人も多いのではないでしょうか?
実は虹の橋では、飼い主がいなかった動物もみんな幸せになれます。
虹の橋には飼い主に愛されたペットだけでなく、生前誰からも愛してもらえなかった動物もいます。そのような動物は飼い主とともに虹の橋を渡っていく仲間を、羨ましそうにみているのです。
「では飼い主がいない動物たちは、ずっと虹の橋を渡れない?」と思うかもしれませんが、飼い主がいない動物は、同じように「生前ペットと暮らせなかった人間」と虹の橋の麓で出会えます。
虹の橋の麓で出会った「相棒がいない同士」は、そこでペットと飼い主の関係になり仲良く虹の橋を渡って天国に行くようです。生前めぐり合えなかった2人が虹の橋で一緒になるなんて、とてもいいお話ですね。
まとめ
虹の橋は、愛猫を亡くした飼い主にとって大切な存在といえるもの。虹の橋を信じることで、飼い主は愛猫が虹の橋で幸せに暮らしているという想いと、愛猫との思い出を大切にすることができるでしょう。
もちろん虹の橋の存在は科学的に証明されたものではありません。しかし愛猫を亡くした飼い主は愛猫との別れを乗り越え、新しい生活を歩んでいくときの心の支えとなっているのです。