1.嬉しい
猫は、名前を呼ばれて喜ぶときがあります。ただし、人間のように猫は「言葉」が分かるわけではありません。そのため、大好きな飼い主さんが自分に用事があることを喜んでいる、という感じです。
だからこそ、猫が名前を呼ばれて嬉しいと思うときは、猫の方も飼い主さんに用事があるときが多いようです。かまってもらいたいときや甘えたいときに名前を呼ばれると「待っていたよ!」「ちょうどかまってもらいたかったんだ!」と、しっぽを立てて近寄ってきます。
また中には、呼ばれたときに「ニャー」と鳴く猫もいます。まるでお返事のようなタイミングで鳴きますが、猫は基本的にそんなに鳴かない動物です。「鳴くことで自分の要望が叶う」と学習している猫が主に声を出して鳴きます。
なお、長毛種など、もとからあまり鳴かない猫もいることを覚えておきましょう。
2.めんどうくさい
飼い主さんに名前を呼ばれても、猫は「応えるのがめんどうくさい」と思うことがあります。「飼い主さんは何か用事があるみたいだけど、自分には今は用事がないよ」という場合ですね。
もし愛猫を呼んだときに、顔も向けずにしっぽをパタパタとさせるだけなら「相づち」をしています。
この仕草は、声が聞こえていることだけは飼い主さんに伝えておこう、という意味なのです。しかし聞こえているからといって、このとき無理にかまうのはタイミングとしてはNG。猫には応える気持ちが一切ないことは覚えておきましょう。
また、声のする方に耳だけを向けるようなら、「聞こえないふり」のサインかもしれませんね。
いずれにしても、飼い主さんの声に反応するのがめんどうくさい、という感情です。その場合は猫に無理にかまわず、そっとしておいてあげましょう。
3.嫌な予感がする
飼い主さんに呼ばれたときに、猫が隠れたり逃げ腰になったりしていたら、それは嫌な予感がしているから。
たとえば、病院に連れていくときやシャンプー、爪切りなど、苦手なお世話の前兆であることを察知してのことかもしれません。
また、いつもは大好きな飼い主さんでも、お酒を飲んで酔って帰ってきたときなどは、しつこくかまわれることを懸念して身を縮こまらせることもあります。
まとめ
人間でも、自分の名前を呼ばれたときに「いい知らせ」「悪い知らせ」「呼ばれて嬉しい」「気分が乗らない」など、いろいろな感情やパターンがありますよね。猫も同じで、名前を呼ばれたときの心境で、リアクションが異なるものです。
また名前には反応しないものの、ごほうびの「おやつの名前」には好反応をみせることも多々あります。
どの場合でも、猫の気持ちを優先させることが大切です。無理に抱っこしたり追い回したりすると、せっかく築いた信頼関係も崩れます。その後の関係に亀裂が入らないように、猫の気持ちを大切にしてあげましょう。