猫の「ヒゲが短くなる」理由
猫の外見の特徴のひとつに「ヒゲ」は欠かせませんよね。しかし、その大切なヒゲが短くなってしまっていることがあります。自然と短くなるのか、外的要因が発生しているのか、気になりますよね。
そこで今回は、猫の「ヒゲが短くなる」理由について解説します。
1.母猫にヒゲを噛み切られた
母猫と一緒にいる子猫のヒゲが短くなっている場合、母猫がヒゲを短くしてしまっている可能性があります。
猫のヒゲは障害物などを感知するセンサーや平衡感覚を保つ役割があり、ヒゲがないとフラフラしたり思うように動けなくなると言われています。
子猫があちこちウロウロしてしまうと敵に襲われる可能性があるため、『母猫はわざと子猫のヒゲを噛み切って、子猫が歩き回らないようにしている』という説があります。
また、子猫の毛づくろいをしていて、ヒゲをゴミと間違えて噛み切ってしまうこともあるようです。
2.同居猫に噛み切られた
猫同士で毛づくろいをしていて、ヒゲを噛み切ってしまう猫がいます。愛情深くて同居猫を子猫だと思ってお世話をしているのか、ただの癖なのかもしれません。
我が家にも、後輩オス猫のヒゲを噛み切ってしまう先輩オス猫がいます。後輩猫を毛づくろいしながらヒゲを引っ張って抜いてしまったり、寝ている後輩猫のヒゲを噛み切ってしまうのです。
普段の行動を見ていると後輩猫を子猫だと思ってお世話をしているように見えるときもあれば、場所を横取りしたくてしているように見えるときもあります。いずれにせよ、後輩猫の方はは当然痛いので、結果的に喧嘩になってしまいますが…。
3.猫同士の喧嘩
取っ組み合いや猫パンチで喧嘩をしているうちに、ヒゲが折れて短くなることがあります。
4.生え変わり
猫のヒゲは他の毛と同じように自然に生え変わります。生え変わる周期は半年に1回程度で、若い猫は半年よりも早く生え変わります。成長途中の短いヒゲを見かけることがあるでしょう。
5.加齢
高齢になるに連れて、猫のヒゲが短くなると言われています。年を重ねるにつれて、ヒゲが切れやすくなったり、抜けやすくなるためです。
猫のヒゲがなくなったら?
猫のヒゲは、空気の流れや障害物を感知したり、平衡感覚を保つなど重要な役割があります。
しかし前章でも書いたように、ヒゲがなくなってしまうとそれらの機能がなくなるため、猫はものにぶつかりやすくなったり、動けなくなってしまうことがある、と言われています。
室内で飼われている猫であれば、どこに何があるのか知っているので特に問題なく生活できることがほとんどです。ですが、理由もないのに猫のヒゲを切ることはやめましょう。
もし、何らかの理由でヒゲがほとんどなくなってしまった場合は、猫の歩き方などにいつもと違うことがないか観察しましょう。
ものにぶつかったりふらついているときは、障害物を取り除いたり、しばらく安全な部屋で生活させるなど猫がケガをしないようにしましょう。
まとめ
今回は、猫の「ヒゲが短くなる」理由について解説しました。
猫のヒゲが短くなってしまうのは、他の猫に噛み切られたり、喧嘩をしたりしたときです。
生え変わりや、年をとってヒゲが切れやすくなったり自然と短くなることもあります。
猫のヒゲがなくなっても問題が起こることはほとんどありませんが、ケガをしないように観察してあげましょう。