8キロの太っちょ猫さんは「病院勤続10年」のベテラン ニュージーランド

8キロの太っちょ猫さんは「病院勤続10年」のベテラン ニュージーランド

ニュージーランドの病院で「名誉職員」として10年間勤務している猫。患者の気持ちを落ち着かせ、職員によろこびを提供し続けています。でも病院食を与える患者さんが多いため、太り過ぎなのが「玉にキズ」です。

病院に住み着くようになった猫

女性の横に座り、頭をなでられる猫

写真はイメージです

ニュージーランドの南島にあるクライストチャーチに位置するBurwood病院には、たいへん勤務熱心な猫のHarryが、10年ほど前から住み込んでいます。

この猫の前任猫はAlfieといって、長年ここで勤務を続けてきました。Alfieが亡くなって数ヵ月たったころ、脊椎治療病棟にひょっこり現れたHarryは、そのまま住み着くようになったといいます。

Cherie Porterさんは作業療法部門の臨床マネージャーです。彼女によると、Harry(13歳)はここに10年ほど住んでいるのだそうです。

実はHarryには飼い主がいたのですが、職員が家に帰そうとしても繰り返し戻ってきてしまい、そのうち飼い主もあきらめて、正式に病院で飼われることになったのだそうです。

この猫のFacebookページには3000人のフォロワーがいるうえ、5年前から販売されているカレンダーは毎年即完売の大人気です。売上金やの寄付金は、すべてHarryの医療費や餌代などに充てられているそうです。

人々を落ち着かせる力が

猫を抱く女医さん

写真はイメージです

Harryは毎朝シフト交代のときに脊椎治療病棟の入口ドアで職員に挨拶をし、そのあと作業療法室に向かい、そこで朝食をもらいます。そして患者が来るのを待つのだそうです。午後になると、事務室の椅子で昼寝をします。

「この猫には人々を落ち着かせる能力があります。検査結果を待つ患者さんの横に座り、不安を和らげてくれるのです。Harryのお陰で治療もうまくいくし、患者さんのほうもこの猫をスタッフとして受け入れています。Harryがいることで、病院にいるという不安感が解消され、自宅にいるような気分になるのです」とCherieさん。

同病院を管轄する「カンタベリー地区保健委員会」は、Harryだけでなく、患者を見舞いに来る飼い犬を視野にいれて動物取扱規則を設けていて、感染予防担当者が職員の衛生と安全をサポートしています。

米国疾病予防管理センター(CDC)が警告しているように、猫はすばらしいパートナーですが、人間に有害な細菌も運ぶことがあるため、この規制は重要なのです。

同病院には、Harryのための「猫ドア」もあちこちに設置されています。

ダイエットは難しい?

体重計に乗る猫

写真はイメージです

しかしHarryには健康上の問題があります。実は太りすぎなのです。

「体重は8キロほどあります。あちこちに貼り紙をして『おやつをあげないでください』と呼び掛けてはいるのですが、なかなか守られません」

「病院食として週1回は豪華なロースト料理が患者さんに提供されますが、このときはHarryが料理を載せたワゴンのあとを追いかけてきます。患者さんの中には、猫のために料理を残しておく人もいて、ダイエットが難しいのです」とCherieさんはいいます。

太り過ぎのせいかHarryは立ち上がるのをいやがるようになり、ときには車輪付きの事務椅子に乗って、職員に押してもらいながら患者さんの元へ行くこともあるそうです。

「この猫はみんなが認める『名誉職員』です。とても甘やかされていますが、職員はみんなHarryが大好き。この猫がいることで、毎日楽しく働くことができます」と彼女は話してくれました。

出典:Meet the hospital cats of New Zealand

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