猫が『飼い主に対して冷める』原因6選 愛猫の気持ちを取り戻すためにはどうすればいい?

猫が『飼い主に対して冷める』原因6選 愛猫の気持ちを取り戻すためにはどうすればいい?

愛猫が甘えなくなり、嫌われたのではないかと心配になったことはありませんか?残念ながら、猫も飼い主への気持ちが冷めてしまうことがあります。それは飼い主がしてしまう何気ない行動がきっかけかもしれません。猫の心が離れてしまう主な原因を紹介します。思い当たることはないか確認してみてください。

1.無視する

冷蔵庫をのぞく飼い主と猫

猫が飼い主に対して冷める原因のひとつに、「存在を無視されること」があります。

猫は独立した動物なので、母猫から離乳したあとは、基本的には相手に何かを要求することはありません。

しかし、人間から安定した食事を提供されるようになった飼い猫は、幼児性を残したまま成長するため、飼い主を母親のように信頼して、お願いしてくることがあるのです。

つまり、猫が何かを要求するときは、信頼を示しているのと同じことなのです。

もしここで飼い主が猫の存在を無視したら、猫にとっては信頼が裏切られるのと同じことになり、不安や不満を感じる要因となります。

もし、忙しいなどで対応できないときでも、「ちょっと待ってね」など何か反応を返してあげるようにしましょう。

2.話しかけない、触らない

無視されるキャット

猫のトイレ掃除や食事の世話は毎日欠かさずしていても、声がけやふれあいはどれくらいできているでしょうか。

「忙しいから」「猫は言葉がわからないから」「独り言みたいだから」といって猫に話しかけたり、ふれあったりする機会が少ないと、あっという間に猫との心の距離が開いてしまいます。

実はコレ、一人暮らしの猫飼いさんがやってしまいがちな注意点です。

猫は社会的な動物なので、母猫や兄弟猫をはじめ、信頼している親しい者とはふれあって関係を維持しています。そして、猫にとっての飼い主はこの延長に存在しているのです。

猫との交流が少なすぎる飼い主は、猫から見るとただの自動給餌機のような無機質な存在になってしまうのです。

まずは、朝や帰宅時の挨拶、ささいなことでも話しかけてみて。猫は聞いていないフリをしているようでも、ちゃんと理解していますよ。

3.タイミングが悪い

フードボウルに近づく猫

愛猫が眠っているときにしつこく触ったり、逆に猫の空腹時にそのまま急に外出してしまったり、タイミングのズレには人間側の都合もあれば、猫側の都合もあります。

これらは仕方ないことですし、長く一緒に暮らしていると少なからず起こることです。

しかし、根本的にリズムが合わない人には、猫は不安を感じてしまうかもしれません。特に、食事の用意など基本的なケアのタイミングが一貫していない場合は、猫からの信頼感が揺らぎます。

タイミングがズレてしまう要因として、愛猫への関心や観察が不足していることが考えられます。

ずいぶんおとなしくしているなぁと思っていたら、実は猫の愛情が冷めていただけなんてこともあり得ます。うちの子がどういうときに何を要求しているのか、よく見極めるようにしましょう。

4.トンチンカンな対応

トイレ掃除を要求

その場にふさわしくない行動を取る人がいると、本人にはまったく悪意がないのに、なんとなく避けてしまうことはありませんか?

猫のことを理解せずに接していると、このように猫から呆れられてしまうかもしれません。

たとえば、おとなしい猫や高齢猫をアクティブな遊びに誘えば、猫はストレスを感じますし、トイレの掃除を要求しているにもかかわらず、飼い主がごはんを出してきたら、猫は「違う!わかってないなぁ」と思うでしょう。

猫は(自分に対して)不適切な行動をする人に、不安を感じる傾向があります。猫の性格に配慮した対応をしたり、トイレ掃除やごはんの時間をきちんと決めたりすると、猫も飼い主への理解が深まります。

5.扱い方が荒っぽい

飼い主の足を噛む猫

日常生活の中で、荒っぽく雑な扱い方をしてしまうと、猫は粗野な感じを受けてしまうかもしれません。

たとえば、次のような行動があげられます。

  • 床に寝転がっている猫をつま先で押しのける
  • 抱っこから降ろすときに高い場所からパッと離す
  • 抜け毛をきれいに取るために強すぎる力でブラッシングする
  • テーブルやキッチンに登った猫にバンバンと音を立てて降ろす

いずれも悪意からではないとしても、決して丁寧な扱いとはいえません。

特に注意したいのは、ちいさなお子さんが悪気なく、猫のしっぽやヒゲを引っ張ってしまう行為です。

しっぽを引っ張られると痛みを伴うこともありますし、脊椎の延長であるしっぽの神経が傷つくと、歩行や排泄に障害が出るおそれもあります。

家族からは大切に扱ってほしいと考えるのは猫も同じです。猫の目線から考えて、できるだけ丁寧に接するようにしましょう。

6.ほかのペットとの関係

犬と戯れる飼い主

猫のほかに同居している他のペットへの優先度が高いと、猫は飼い主への気持ちも冷めてしまいます。これは前述した「無視する」に近い「存在への無関心」かもしれません。

もともと住んでいる猫がいれば、家の中はずっとその猫のテリトリーです。そこへ新しいペットを迎え入れた場合、猫にしたら信頼していた飼い主が自分のプライドを傷つけたと考えるかもしれません。

猫のテリトリーや独占欲の問題は、とてもやっかいで、飼い主だけでなく新しいペットと愛猫との関係にも響いてきます。

まずは、先住猫の専用空間を設けて、そこだけはほかのペットが使わないようにします。そして、お互いにニオイのついた毛布やおもちゃを交換する方法を試してみてください。

動物同士の仲を良くすることは、愛猫の気持ちを取り戻すきっかけとなります。

まとめ

外を観察する猫

ふだんはそっけなく見える猫でも、心の中では飼い主に対して親愛を持って生活しています。

そんな猫たちの気持ちが冷めるのは、猫がいることを当たり前だと思って存在を無視したり、言葉を話せない猫への注意を怠り、要求と合わない対応をしたりするなど、ほとんどが私たち飼い主の配慮が足りないことが原因です。

愛情の欠けた生活は猫にとっても単調でつまらないものです。

「この人と暮らせて幸せ!」と感じてもらえるように、日々愛情を込めて猫と接していきましょう。

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