1.病気のサインである可能性があるから
猫の歯ぎしりが危険なのは、多くの場合、歯周病や口内炎など口の中にトラブルを抱えている危険性があるからです。口の中に違和感や痛みがあるために歯ぎしりをする可能性があります。
猫の口のトラブルは、放置すると悪化してごはんが食べられなく恐れがあるため、気をつけないといけません。
これらの場合、歯ぎしりだけではなく、口臭や歯茎が腫れるなどの症状があらわれることがあり、フードを食べにくそうにしていたり、食欲が落ちることで気づくこともあります。
2.噛み合わせが悪いから
生後3~6ヵ月程度の子猫が歯ぎしりをしていたら、歯の生え変わり期が原因です。永久歯が生えてくるのでむず痒さを覚えたり、一時的に噛み合わせが悪くなって歯ぎしりすることがあります。
この時期の歯ぎしりは心配ないことが多いですが、乳歯がうまく抜けない、というトラブルが起こることもあります。時々口の中をチェックし、乳歯が抜けたか、永久歯が生えたかどうか確認してみて下さいね。
成猫でも噛み合わせの悪さから歯ぎしりをすることがあります。ケガや事故で顎や歯茎が歪んでしまったり、抜けなかった乳歯が永久歯を邪魔してしまうようなケースです。
歯並びが悪いというだけで命に関わることはありませんが、歯の向きによっては口の中を傷つけてしまうことがあります。
3.ストレスを抱えている
猫がストレスを抱えている場合も、歯ぎしりをすることがあります。
猫はストレスを抱えやすい動物です。特に環境の変化には弱く、引っ越しや移動だけでなく、家具の配置替えや家族構成の変化などでもストレスを感じることがあるのです。同じように、新しく猫や他のペットをお迎えした時もストレスを感じやすくなっています。
限られた空間で過ごす完全室内飼いの猫は特にストレスを抱えやすいので、運動不足にならないよう遊んであげたり、環境を整えてあげましょう。
猫の「歯ぎしり」の正しい対処法
食事中や食後に歯ぎしりをしていたら、口の中に違和感があることが考えられます。その場合、挟まったものが取れたり、違和感がなくなれば歯ぎしりしなくなるでしょう。
そのように、一時的、あるいはごくたまに猫が歯ぎしりをするくらいなら問題ないことが多いです。しかし、それ以外で頻繁に歯ぎしりをする場合は、口の中に違和感を覚えているために意識的に行っていることがほとんどです。
愛猫が頻繁に歯ぎしりをしていたら、何かトラブルを抱えていることが考えられます。単なる歯ぎしりと放置していると、病気を悪化させてしまうだけです。
猫が歯ぎしりをしていたら、他に症状がないかもチェックし、早めに動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
猫の「歯ぎしり」を予防するには、口内のトラブルを起こさせないことが大切です。歯磨きなどのケアで口の中を清潔に保ったり、ストレスフリーな生活を心がけましょう。
しかし、猫の歯ぎしりの音はとても小さく、聞き逃してしまうこともあります。異変があればすぐに見つけられるよう、日頃から猫の様子を気にかけてあげて下さいね。