猫に傷口をなめさせないための対処法3つ
1.エリザベスカラーを装着する
エリザベスカラーは、円錐状のプラスチック製や布製の保護具のことです。
「傷口を保護する道具」というと一番に思い出すアイテムではないでしょうか?首に装着することで、首から下を舐めさせなくすることができます。
エリザベスカラーは通販や動物病院で購入することができて、お手頃価格で入手しやすいアイテムです。ただサイズや素材がさまざまなので、愛猫に合った商品をしっかり選ぶ必要があります。
またエリザベスカラーを装着すると視界が狭くなったり、食事やトイレがしにくくなったりすることがあるため、愛猫がエリザベスカラーを嫌がってストレスを感じないように、ひと工夫してあげる必要もあります。
2.術後服を着せる
術後服は、傷口を覆うための服です。エリザベスカラーのような生活のしづらさがなく、猫もストレスフリーで使うことができます。
術後服も通販や動物病院で購入できますが、通販のほうがさまざまなデザインやサイズ展開があるのでおすすめです♪動物病院で取り扱っている術後服は、比較的体にフィットするものが多く、脱げにくい構造になっています。通販のものも動物病院で扱っているものも目的は同じですので、猫の性格に合わせて選んであげましょう。
術後服はエリザベスカラーを嫌がる猫でも受け入れやすいので、積極的に検討してほしい「イチオシアイテム」といえます!
3.猫用ネイルキャプをつける
あまり知名度は高くないかもしれませんが、猫の爪にネイルキャップをつけて、傷をひっかくのを防止するという手段もあります。
日本ではなかなか見られないですが、外国では一般的に使われているアイテムのようです。
ネイルキャップは専用の接着剤を使って、猫の爪にはめ込んでつかいます。爪をキャップで隠すことで、猫が爪で傷口をひっかいても傷を広げないという仕様です。
ただし術後服やエリザベスカラーのように猫が直接傷に触れられないようにはなっていないので、手術後の縫合といった大きな傷には使わない方が無難でしょう。ひっかくことを防ぐことはできますが、なめることは防げないという点と接着剤で爪に取り付けますので、場合によっては簡単に取れてしまい、誤植してしまう可能性もあります。
もし利用するときはあらかじめ獣医師に相談することと、猫が誤って誤飲してしまっても問題ない素材を選ぶようにしましょう。
猫が嫌がるときはどうしたらいい?
数日程度は様子を見る
エリザベスカラーであっても術後服であっても、装着してすぐは全力で嫌がる猫も多いです。ただ個体差はありますが、数日後には猫もすっかり慣れてしまいます。
そのため猫が嫌がっていても、数日程度は様子を見守るようにしましょう。
「嫌がっているのに…」と、とってあげたくもなりますが、とってしまうと猫が傷口を舐めて傷が悪化してしまいます。ですので、カラーや術後服を自己判断で取り外すのだけは絶対にやめてください。
過ごしやすい環境を整える
たとえば猫がエリザベスカラーを嫌がるのであれば、猫がカラーを付けた状態でも過ごしやすい環境を整えることも大切です。
家具の間を通りやすく広くしたり、フードを入れる食器に高さを付けたり、トイレを屋根がついてないフラットタイプにしたり、工夫の仕方はさまざまあります。
傷の保護はどのくらいの期間付ける必要がある?
患部の状態にもよりますが、エリザベスカラーや術後服の着用期間の目安は次の通りです。
- 避妊や去勢手術の場合:手術後1~2週間程度
- そのほかの手術:1~2週間程度
- ケガや皮膚病の場合:数日~数週間(傷が治るまで)
- 外用薬の塗布の場合:数日~数週間(外用薬の使用が終了するまで)
一般的に避妊や去勢手術の場合は、手術後1~2週間程度つけておくようにいわれることが多いです。ただし傷口の状態によっては、長めにつけておく必要がある場合もあります。
また猫がどうしてもエリザベスカラーなどを嫌がる場合は、獣医師に相談して早めに外すことができるかどうかを検討することもできます。
なおエリザベスカラーを外すのは獣医師より許可を得てからにしてください。傷口の状態を確認し、異常がないか確認することも大切です。
まとめ
猫に傷口をなめさせないためには、エリザベスカラーを装着するのが一般的です。ただし、エリザベスカラーを嫌がる猫もいるので、そのようなときは術後服やネイルキャップなど他の方法も検討しましょう。
また傷を保護するアイテムを装着するときは、サイズを正しく調整したり、周囲の環境を整えてあげたり、猫がストレスを感じないように工夫してあげられるといいですね。