猫が在宅ワークにストレスを感じる理由
猫には、自分で決めた毎日のルーティンや生活リズムがあります。そのため、飼い主さんが在宅ワークでずっと家にいると、これまで馴染んでいた「猫なりの生活リズム」が崩れてしまうことにストレスを感じる猫は多いようです。
また、毎日飼い主さんが近くにいるので「遊んでもらえる」と期待していたけど、思うように構ってもらえないことに不満を覚える猫も存在します。
その一方で、構われすぎることがストレスになる猫も多いため注意が必要です。
そのほか、在宅ワーク中によくあるシチュエーションでもある「リモート会議」で、これまで聞いたことない知らない人の声が聞こえてくることが、猫のストレスになることもあります。
1.構いすぎない
飼い主さんの在宅ワークでなるべく猫にストレスをかけないようにするためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ここからは、猫と一緒に暮らす飼い主さんが在宅ワークをするときに、気を付けたいポイントについてご紹介いたします。
まずひとつ目は、猫に構いすぎないことです。
在宅ワーク中はすぐ近くに愛猫がいるので、ついつい飼い主さんのタイミングで猫に構ってしまいたくなりますよね。
しかし、猫のためにも構いすぎるのをグッとこらえることも大事です。猫によって心地よいと感じる距離感は異なります。愛猫の性格をよく把握しましょう。
猫がのんびりお昼寝をしているときや、もともと猫が決めていたルーティンをこなしている最中にしつこく構ってしまうと、猫にとって大きなストレスになりかねません。
猫が甘えてきたタイミングでたくさん撫でたり遊んだりしてあげてくださいね。
2.猫がひとりで過ごせる時間や場所を用意する
在宅ワーク中の猫のストレスを軽減するためにも、猫が自由にのんびり過ごすための時間や場所を用意してあげるのも大事なポイントのひとつです。
ひとりで夢中になって遊べるおもちゃや寝心地の良いベッドなどを用意すると、飼い主さんが仕事をしている間も猫が快適に過ごすことができるでしょう。
また、「仕事部屋には猫が出入りできないようにする」などのルールを設けると、猫なりの生活リズムが大幅に崩れることを防げるかもしれません。
甘えん坊で寂しがり屋の猫に「飼い主さんの姿が見えるのに構ってもらえない」という不安を感じさせないためにも、ワークスペースを分けるのは良い方法ではないでしょうか。
3.外出時や帰宅時の接し方に気を付ける
飼い主さんと毎日一緒に過ごす時間が当たり前になると、飼い主さんと離れる外出時などに、猫が大きな不安を感じるようになる場合があります。
寂しさや不安感から「分離不安症」という精神的に不安定になる病気を引き起こす可能性がありますので注意が必要です。
もしも飼い主さんと離れることに猫が不安を感じているようであれば、外出時に飼い主さんと離れることを意識するような声掛けなどの行動は控えるようにしましょう。
帰宅時も、お留守番を頑張った愛猫を撫でたり声をかけたりと構いたくなりますが、離れることを意識させないようにごく自然に振舞うことが肝心です。
猫がひとりで快適に過ごせる環境を用意したり、猫と離れる時間を作るなど「分離不安症」を予防するためには適度な距離感を保つことが大事になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は飼い主さんの在宅ワークが猫のストレスになる原因や、気を付けるべきポイントについてご紹介いたしました。
猫なりの生活リズムやルーティンをなるべく変えないようにすることや、接し方を工夫することで、在宅ワークで感じる猫のストレスを軽減することができるでしょう。
仕事の時間と愛猫に構ってあげる時間にメリハリをつけるなど、猫にとっても飼い主さんにとっても適度な距離感を保って接することが重要になります。