猫の『シャンプー』やってはいけないタブー行為4選 よけい苦手にさせちゃってない?

猫の『シャンプー』やってはいけないタブー行為4選 よけい苦手にさせちゃってない?

猫にとってシャンプーは必須ではありません。とはいえ、体が汚れてしまった場合など、どうしてもお風呂に入れなければいけないこともありますよね。そんなときに間違った方法でシャンプーをしてしまうと、さらにお風呂嫌いになってしまうことも…。そこでこの記事では、シャンプーの際にやってはいけないことを4つご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.頻繁にシャンプーする

.シャンプー中の猫

猫は毛づくろいだけでも自分の体を清潔に保つことができます。そのため頻繁にシャンプーする必要はありません。頻繁に洗ってしまうと皮膚に備わっているバリア機能が低下し、乾燥やアレルギーなどの皮膚トラブルを引き起こしてしまう恐れがあります。

短毛種は年に1〜2回、長毛種は月に1回程度を目安に行いましょう。ただし皮膚病の治療として獣医師から指導を受けている場合は、指示に従って頻度を調整してください。

なお、排泄物が被毛についてしまったり、スプレー行為の影響で被毛がにおう…といった場合は、部分的に洗ってあげてください。

2.人間用のシャンプーを使う

.シャンプーボトルに手をかける猫

人間用のシャンプーを使ってはいけません。なぜなら人間用のシャンプーは、人の皮膚のpH値に合わせて作られており、猫の皮膚環境にあっていないからです。

猫は人間に比べて皮膚がうすいため、人間用のシャンプーを使うことで皮膚を乾燥させたり、アレルギーを引き起こしてしまう可能性があります。

また、猫に不要な添加物が含まれていることもあるため、シャンプーをする際は必ず猫専用を使うようにしましょう。

3.長時間シャンプーする

.シャンプーを怖がる猫

水に濡れるのを嫌う猫にとってシャンプーは大きなストレスになります。ましてや長時間のシャンプーは不安やストレスを増大させるだけです。

また、シャンプー後にしっかり乾かさないと、体温の低下や被毛のもつれなどにもつながります。シャンプーをする際は、水に濡れている時間ができるだけ短くなるよう工夫しながら行いましょう。

4.水温が適切でない

.洗面器でシャンプーする猫

猫のシャンプーではシャワーの温度にも注意が必要です。猫の皮膚はとてもデリケートであり、冷たすぎると体温を下げてしまい、熱すぎるとやけどを負うリスクがあります。

37℃〜38℃が適温とされているため、事前にお湯の温度を確認してからシャンプーをはじめてください。シャワーを当てるときは、シャワーヘッドを肌に密着させて水圧を感じさせないようにすると猫が安心してくれます。

もしどうしてもシャワーを怖がる場合は、洗面器に適温のお湯を入れて優しく洗ってあげると良いでしょう。

まとめ

.シャワー中の猫

猫のシャンプーでやってはいけないことを4つご紹介しました。猫は自分で体をキレイにできるため頻繁なシャンプーは必要ありません。

体が汚れてしまったなどの理由でシャンプーが必要な場合は、猫専用のものを使い、37℃〜38℃のぬるま湯で、短時間で済ませるようにしましょう。少しでも猫のストレスを減らせるように正しいシャンプーの方法を身につけて実践してくださいね。

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