猫が「信用していないとき」に見せる態度
猫とはいつまでも強い信頼関係で結ばれていたいものですが、一緒に暮らしていくなかで、思わぬきっかけで信用を落としてしまうことも。
猫から信用されていないのに、その事実に気付かずにベタベタしてしまったら、ますます信頼関係は崩壊していくかもしれません。
そこで今回は、猫が「信用していないとき」に見せる態度について解説します。愛猫の気持ちを敏感に察知できるように、しっかり頭に入れておきましょう。
1.逃げる
何かのきっかけで信頼関係にヒビが入ると、飼い主さんが近づいただけで猫が逃げたり隠れたりしてしまうことがあります。
猫には「これ以上近づかないで」という距離があり、信頼度によって変化します。
ちなみに、『2mくらい近づいたときに猫が逃げてしまうのは、親しくない人や動物に対しての行動』と言われています。
2.威嚇の鳴き声をあげる
「シャー」「ウー」「カッ!」などの鳴き声を怖い表情でしているのには「近づいたら攻撃するぞ」「怖いから近づかないで」という意味があります。
なだめようと手を近づけたり、無理に近づいたりすると、猫が引っかいたり噛みついたりしてくるのでとても危険です。
3.しっぽを振る、イカ耳になる
猫がイライラしているときは仕草にあらわれます。
しっぽをブンブンと強く振ったり、耳を後ろに向けて伏せるようにする「イカ耳」と呼ばれる状態になったりしているときは、イライラして我慢の限界が近いときです。
信用していない相手が近くにいるときには、この仕草とともに表情も険しいものになっています。
4.じっと見ている
信用していない相手が何をしてくるのかわからないため、猫はその相手の動きをじっと見つめて観察します。
そのときは肉球を床につけて、何かあってもすぐに動ける体勢をキープしつつ、少し離れた場所から見つめていることが多いです。
猫との関係修復のためにできること
では、猫が自分を信用していないと判明したら、どのような方法で関係修復をすべきなのでしょうか。
そこでここからは、猫との関係修復のためにできることについて解説します。思い込みの間違った方法でさらに関係を悪化させないように注意しましょう。
無理に近づかない
猫は繊細な動物と言われているように、信用していない人が近づいてきたら、緊張したり怒りや恐怖の感情が湧いてきたりしてしまうものです。
猫の視界に入らない場所に移動して、猫の気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
やさしく声をかける
離れた場所からやさしい口調で猫に話しかけてあげましょう。言葉の意味は通じなくても雰囲気で「安心していいんだ」と猫が感じてくれます。
お世話をする
身の回りのお世話をしてくれる人に猫は心を開きやすいです。猫が逃げたり怒ったりしていてもお世話は必ずしましょう。
おもちゃで遊ぶ、おやつを活用する
猫が少し近づいてきてくれるなら、猫の大好きなおもちゃやおやつが役立ちます。
ただしおやつの与えすぎに注意しましょう。療法食を食べている猫には、おやつを与えて大丈夫か獣医師に確認をしてからにしましょう。
まとめ
猫は信用していない人を前にすると、逃げたり隠れたりします。さらに近づくと「近づくな」の意味の鳴き声をあげます。
さらには、しっぽや耳、目にも気持ちがあらわれることもあるのです。
愛猫に信用されていないと感じたときに関係を修復するためにできることは「猫のペースに合わせてあげる」ことです。焦らずじっくりと時間をかけて、猫に信頼してもらえるように接してあげましょう。