1.おねだりしている
猫が飼い主のことをじっと見つめる時には、『ご飯がほしい』『構ってほしい』といった何かしらの要求が潜んでいるかもしれません。
飼い主を見つめるとご飯がもらえたり遊んでもらえたりしたという経験から、『見つめると良いことがあるんだ』と学習しているのです。
飼い主が猫の視線に気づいていない時や要求が叶えてもらえないと、注意を引くために鳴き始めることもあります。
毎回おねだりを叶えていると癖になってしまうので、飼い主の手が空いている時は対応するなどバランスを取りながら汲み取っていきましょう。
2.不満に思うことがある
要求と近いものがありますが、『トイレが汚れている』『食器が放置されている』『遊びが物足りない』など、生活の中で猫が不満に思ったことがある場合にも飼い主を見つめてアピールをします。
また、先住猫がいる家に新たに猫を迎え入れた時など、一方の猫に構う時間が増えてしまうと嫉妬の気持ちから見つめてくることも。
不満がある時は、おねだりをしている時の期待に満ちた視線とは違い、怒っているような感じや何か言いたそうな雰囲気が出ているでしょう。
不満が溜まりすぎるとストレスを感じてしまったり、愛情不足と感じてしまい精神面からさまざまな影響を及ぼしてしまうことがあるので注意が必要です。
3.興味を惹かれている
飼い主が何かをしている時にじっと見つめてくる場合は、何をしているのかが気になっているか、飼い主の使っている物に興味を惹かれている可能性があります。
猫は動くものに対して捕まえたくなる習性があるので、パソコンをしている時の飼い主の手指の動きや画面上で動くカーソルなど、飛びつきはしないまでも目を引きつけられているのかもしれません。
一種の娯楽のような感覚で見ている場合もあるので、作業の邪魔をしてくる場合は対策が必要ですが、特に実害がなければそのまま観察させてあげましょう。
ちなみに、猫が何もないところを見つめている時は人間が目視では捉えられない小さな虫などを見ているようです。
4.警戒している
猫が瞬きを一切せずにじーっと見つめてくる場合は、あなたのことを警戒してしまっているかもしれません。
猫にとって目を合わせる(見つめ続ける)という行動は敵意があることを伝える意味合いがあります。見つめるというよりは相手から目を離さずに出方をうかがっているような雰囲気です。
もし猫に敵意や攻撃する気持ちがなければ、目を合わせた時にゆっくりと目を細めたり瞬きをしてくれます。
猫が警戒心や攻撃的な気持ちを抱いている時には、
- 明るい場所なのに瞳孔が開いている
- イカ耳になっている
- 普段よりも耳が立っている
- 毛が逆立っている
など目以外にもサインが見られる場合があります。
人間に対して恐怖心を抱いていたり飼い主との関係が深まっていない場合には、無理に目を合わせようとせず目線を外しましょう。
まとめ
猫は一見するとポーカーフェイスで感情が分かりにくいですが、飼い主に目線を送ることでさまざまな気持ちを伝えてくれているのです。
信頼している飼い主にだからこそ要求や不満をストレートに表している場合もあれば、心を開ききっていないことの表れであることも。
目線と合わせてどんなサインが出ているのかにも着目してみると、猫がどんなことを思っているのかをひも解く鍵になるかもしれません。
猫と目が合った時にはゆっくりと目を細めることで歩み寄りの姿勢を見せましょう。ぜひ猫とのアイコンタクトによるコミュニケーションを楽しんでくださいね。