猫がいる部屋で飾ってOKな『生花』4つ 安全に飾るための注意点も

猫がいる部屋で飾ってOKな『生花』4つ 安全に飾るための注意点も

部屋に「生花」を飾るとインテリアの一部として華やかさが加わり、見るだけで明るい気持ちになれますよね。しかし、猫に有害な花は意外と多く、選ぶ際には注意が必要です。ここでは、猫に安全な「生花」の種類と、飾る際の注意点についてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫がいる部屋で飾ってOKな「生花」

猫とガーベラ

季節ごとの「生花」を部屋に飾ると、華やかさやフレッシュさが雰囲気に加わり、気分がよくなりますよね。しかし、植物の中には猫にとって有害なものも少なくありません。

そこで今回は、猫がいる部屋に花を取り入れる場合に安全に飾ることができる「生花」について解説します。次のような生花は猫に安全性が高く、おすすめです。

1.バラ(切り花)

華やかなイメージがある「バラ」は、猫がいる部屋でも飾ることができる生花です。

花びらや茎、葉っぱには毒がないため安全です。しかし、成熟前のバラの実と種は中毒症状を起こす成分が含まれています。

バラは、鉢植えで育てるのではなく、「切り花」で飾るようにしましょう。

2.胡蝶蘭

お祝い事で贈る花として有名な「胡蝶蘭」も、猫にあまり大きな影響を与えない生花です。

ラン科の花は、猫への安全性が高いことで知られています。猫と暮らしている方への贈り物の花としても最適です。

3.ヒマワリ

夏を象徴するかのような明るい「ヒマワリ」は、好きな方も多いことでしょう。ヒマワリに含まれる成分は猫の体に害はなく、安心して部屋に飾ることができる生花です。

花だけでなく、ヒマワリの種を猫が食べてしまっても問題ありません。ただし、消化不良などを起こす可能性はりますので、食べさせないようにしましょう。

4.ガーベラ

色の種類が豊富で見た目にも可愛らしい「ガーベラ」は、猫が口にしてしまっても安全性が高い生花です。

ガーベラは香りも強くないことや、ガーベラだけを飾っても見栄えが良いため、さまざまな場所に取り入れることができます。

「生花」を安全に飾るための注意点

猫と花瓶

猫のいる部屋で飾っても大丈夫な「生花」を理解したところで、その「生花」をより安全に飾るための注意点について解説します。「生花」そのものが安全でも、飾り方によっては危険な場合もありますので注意が必要です。

飾る場所と花瓶の素材

猫が葉や花びらを噛むことを防ぐために、場所に注意して飾りましょう。

猫の手が届いてしまうとケガも心配です。花瓶を倒してしまわないように、安定した素材の花瓶や器を選ぶことも大切です。

毒性の強い生花を選ばない

猫の体に有害な生花を一部紹介すると、「ユリ」「チューリップ」などのユリ科の花や「カーネーション」「アジサイ」「ポインセチア」のような季節の生花、花束で組み合わせしやすい「かすみ草」などが一般的に危険視されています。

これらの生花を猫が誤食することで中毒症状を引き起こし、最悪猫の命に関わるケースもあります。

毒性の強い生花は、飾る場所に関係なく、初めから選ばないようにしましょう。

まとめ

かごに入った子猫とバラ

猫は部屋にあるものに対して何でも興味を持ちます。そのため、万が一猫が誤食してもいいように毒性のない生花を飾るようにしましょう。

猫の健康と花の寿命を守るためにも、生花はできるだけ猫の手の届かない場所に飾ることが理想的です。一般的に猫の体に害がない花であっても、猫の健康状態やアレルギーをもっているときは、体に影響を与える可能性もあります。

猫がいる部屋で「生花」を飾る際、愛猫に不安な点があれば事前に獣医師に相談し、適切に飾るようにしましょう。

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