猫があなたの「腕に抱き着いてくる」理由
まるで抱き枕にしがみつくかのように人の腕に抱き着く猫。そもそも猫はなぜこのような行動を取るのでしょうか。
猫のこの仕草は可愛いけれど、ちょっぴり痛い時もあり、本来はやめさせるべきなのでしょうか。
そこで今回は、猫があなたの「腕に抱き着いてくる」理由について解説いたします。
1.甘えたい、撫でてほしい
腕に前足を絡めながら見つめる猫にセリフを付けるとするならば、「ねぇ、なでなでしてよ」ではないでしょうか。
この感覚は案外本当で、実際に猫からの甘えたいアピールということがあるのです。
他の理由との見極め方は、抱き着くタイミング。最初はスリスリから始まり、その後スッと抱き着きます。
この前置きがある場合、猫はスキンシップを求めているので、要求に応えてあげましょう。
2.遊びたい!ケンカごっこしよう!!
何の前触れもなく抱き着いてくるのは、ただじゃれている証拠です。そこには「遊ぼう」「ケンカごっこしよう」という気持ちが込められています。
これは、子猫のきょうだい間や同年代の子猫同士によくある行動で、いわゆるプロレスごっこのような感覚で遊びに誘っています。
ここでのじゃれ方で本気を出すことはないですが、多少なりとも爪や歯が皮膚に刺さることがあるでしょう。熱中すると甘噛みレベルではなくなる恐れもあるので、遊びが目的の場合は隙を見て離れてください。
そして、蹴りぐるみやネズミのおもちゃなどを投げ込むと良いでしょう。安全な方法で気持ちも満たされるので、猫自身にストレスがかかる心配はありません。
3.狩猟本能によるもの
たとえ生粋の家猫だったとしても、猫にはハンターとしての素質が備わっています。そのため、動くものを見ると思わず飛びつきたくなってしまうのです。
このように、狩猟本能が根底にある場合は、抱き着く理由もこれまでとは異なります。その目的とは、仕留めること。すなわち獲物にとどめを刺すべく攻撃に入るのです。
これは単なるケンカごっこではないので、激しい蹴り込みに遭ったり、噛みつきに遭う恐れがあります。
できればそうならないように、日頃から蹴りぐるみで遊ばせる習慣を身につけさせておくと良いでしょう。
まとめ
猫があなたの「腕に抱き着いてくる理由」には、「甘え」「遊び感覚」「狩猟本能によるもの」の3つがありました。
愛猫の「甘えたい♡」という気持ちには、ぜひ応えてあげてください。ただし、イカ耳になったら解放しましょう。このタイミングさえ間違えなければ、怪我を防ぐことができます。
遊びや狩りを想定したものは、後々怪我をする可能性があります。習慣化すると、誰彼構わず抱き着いては噛む猫になる恐れがあるので、やめさせるべきです。その場合は、蹴りぐるみや大きめのおもちゃを上手に活用してじゃれる相手をシフトしていくと良いでしょう。
「腕に抱き着いてくる」という行動を注意すべきか否かは、その目的にかかっています。上手く見極めることが大切です。