愛猫の『室内飼い』で気をつけるべき注意点3選 ストレスがたまるNG環境も紹介

愛猫の『室内飼い』で気をつけるべき注意点3選 ストレスがたまるNG環境も紹介

交通事故や感染症のリスクが低いなどメリットが多い『室内飼い』ですが、注意したいこともあります。そこで今回は、猫を家の中で飼う際の注意点についてご紹介。NG環境も解説するので参考にしてみてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.運動不足に注意

猫じゃらしで遊ぶ猫

室内飼いで最も注意したいのが、運動不足による肥満です。行動範囲が狭い室内猫は、野良猫などと比べると運動不足になりやすいためです。

肥満は関節炎や糖尿病のリスクを上げてしまうので、生活の中に遊びを取り入れてあげましょう。

猫に適した運動量は1日に10~20分程度とされていますが、年齢によって異なります。成長過程である子猫にはたくさんの運動が必要ですが、代謝が落ちた老猫に無理をさせるのはよくありません。

ステージに合った運動を取り入れることで、心身共に健康な状態をキープできるでしょう。

2.室内特有の怪我に注意

ストーブで温まる猫

室内飼いの猫は野良猫よりもケガのリスクが低いとされますが、家の中ならではの事故というのも存在します。猫には危険な場所が分からないため、飼い主さんが環境を整えてあげる必要があります。

とくにやんちゃな子猫は事故を起こしやすいので注意しましょう。

気を付けたいのは、お湯を入れた湯舟や電気コード、ストーブなどです。湯舟は使わないときは蓋をしておく、電気コードはカバーを付けるなど、猫がイタズラしないように工夫してみてください。

また見ていない間に脱走しないように、戸締りにも十分気を付けてくださいね。

3.誤飲・誤食に注意

ひもをくわえる猫

猫を室内で飼うときは、誤飲・誤食にも気を付けなければなりません。ときとして猫は、人間が思いもしないものを口に入れてしまうことがあります。中毒や腸閉塞の恐れがあるので、ものを出しっぱなしにしないようにしましょう。

猫が誤飲しやすいものは、靴紐や洋服の糸くずなど「ひも状」のもの、ヘアゴムや輪ゴムなど『輪っか状』のもの、猫用おもちゃなどです。

またお菓子のパッケージや人間用の薬など、味がするものを舐めている間に飲み込んでしまうこともあります。

万が一食べてしまった場合も無理矢理吐かせようとせず、誤飲したものの残りを持参して動物病院へ連れていきましょう。

ストレスがたまるNG環境

床に伏せる猫

猫にとって居心地の悪い部屋は、ストレスの原因になります。ストレスがたまると過剰に毛づくろいをしたり、トイレの外で排泄したりと問題行動を起こすことも。猫を室内で飼うときは以下のような環境は避けましょう。

居場所がない

猫の居場所がない部屋では、落ち着いて過ごすことができません。高い場所に登れなかったり、隠れる場所がなかったりすると、本能が満たされないためです。また猫にとって爪とぎは欠かせない習慣なので、爪をとぐ場所がないのもNGです。

トイレが汚い

猫はキレイ好きな動物なので、トイレが汚いとストレスになります。また食事する場所の近くや人通りの多い場所にトイレを設置することも嫌います。排泄時は無防備になるため、本能的に「襲われない場所」を求めるためです。

騒音がうるさい

猫は聴覚が優れているため、騒音でうるさい部屋も好みません。工事の音が聞こえたり人の出入りが多い部屋は、猫にとってNG環境といえるでしょう。

温度が快適でない

暑すぎる部屋や寒すぎる部屋も、猫の心身の健康を損なう恐れがあります。室内飼いの猫は、快適でないからといって家から出ることはできません。猫の生活する環境をいつでも適温に保つことは非常に大切です。

まとめ

女性と猫

猫を室内飼いするポイントは、家の中での事故や病気をなるべく防ぐことです。猫が誤飲したりヤケドしたりしそうなものは、勝手に遊べないようにしっかり管理しましょう。

また肥満による疾患を防ぐため、運動と食事にも気を配ってあげてください。

家の中だけで生活するなんてかわいそう…と感じるかもしれませんが、実は外で生きる猫の行動範囲もそれほど広くはありません。猫は基本的にテリトリー内だけで生活する動物なので、室内飼いだからといって不満に思うことはないようです。

今回紹介したいくつかの注意点を守って、猫にとって居心地のいい家を作ってあげてくださいね。

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