1.興奮している
猫は興奮しているときにフガフガ言うことがあります。人間に例えると、興奮して鼻息が荒い状態です。突然「フンフン」「フガフガ」などと鳴くと心配してしまいますが、体調が悪いわけではないので安心してください。
興奮する理由のひとつが、飼い主さんに甘えたいと思っていること。しっぽを立ててスリスリしながら鼻を鳴らしているのであれば、うれしくてテンションが上がっている可能性が高いでしょう。ゆっくりとなでてあげると、愛情が伝わったと感じて喜ぶはずです。
反対に、怒りや警戒で興奮している場合もあります。窓の外に鳥を見つけたり、同居猫とケンカしたり、怒りのボルテージが上がっているときにフガフガ言うというわけです。こんなときには尻尾を大きく揺らしていたりもします。猫がリラックスできるよう、優しく声がけしてあげてください。
2.鼻づまり
「フガフガ」「ピーピー」「ブーブー」などと鳴いているときは、鼻づまりを起こしている可能性があります。人間も鼻が詰まると音が鳴りますが、それと同じ仕組みです。
鼻が詰まる原因はいくつかありますが、ひとつには「異物混入」が考えられます。鼻や喉、気管などに何かが入ってしまって出そうとしているというわけです。また腫瘍がある場合もフガフガ言うことがあります。
鼻水やくしゃみ、目ヤニなどの症状があるときは感染症などの病気を疑いましょう。粘膜や喉の刺激で一時的にフガフガ言っていることもあるので、併発している症状には注意が必要です。
またエキゾチックショートヘアやチンチラなどの鼻が短い猫種は、鼻づまりを起こしやすいといわれています。
3.呼吸器疾患の影響
気管支炎や肺炎、喘息など呼吸器系疾患の影響で、「フガフガ」「ヒューヒュー」「ゼーゼー」などの音が呼吸時に聞こえる場合があります。息が荒くて苦しそうだったり、開口呼吸したりする様子が見られることも。
なかなか治らないときや就寝時もフガフガ言っているときはとくに注意が必要です。
異常な呼吸につながる病気の一つでもある気管支炎の原因は、細菌やウイルスであったり、異物や刺激物であったりとさまざま。
これらの物質が気管支を刺激した結果、粘膜が過剰反応して腫れあがり気道をふさいでしまうというわけです。呼吸をするのが困難になるため、鼻から聞き慣れない音が出てしまいます。
気管支炎が重症化すると、炎症が肺まで達して肺炎を起こします。発熱や歩行困難など重い症状が見られることもあり、ときには命を落としてしまうこともあります。
フガフガしているときの対処法
猫がフガフガ言うときは、他に症状が出ていないか入念にチェックしましょう。
フガフガ言うだけで他に異常がなく、また一時的に終わるのであれば様子見で大丈夫です。興奮しているときは声をかけながら優しくなでてあげると落ち着くかもしれません。
一方、鼻水や咳なども併発しているようであれば疾患が隠れている可能性があります。
鼻づまりや呼吸器疾患の種類は多岐にわたるので、自己判断せずに動物病院へ連れて行くのがおすすめ。1日の発症回数や時間を控えて病院に持参しましょう。
また、鼻が鳴っている様子を動画で撮っておくと診察の助けになります。
まとめ
愛猫が突然フガフガ言うと心配になってしまいますが、まずは落ち着いて様子を見てあげてください。他の症状が出ているようであれば詳細をメモして、その様子を撮影しておきましょう。
「フガフガ鳴く」というだけでなく色々な情報を合わせて持っていくと、病気の早期発見につながりやすいです。