猫のための『終活』とは?愛猫が元気なうちに考えておきたい7つの決めごと

猫のための『終活』とは?愛猫が元気なうちに考えておきたい7つの決めごと

少子高齢化社会となった現代では、孤独死を迎える高齢者も増えています。そんな中で、自分自身の人生の終末をどのように迎えたいのかを考え、準備を整えることを「終活」といいます。そして今、愛猫のための終活を始める飼い主さんも増えてきています。猫のための「終活」と、愛猫が元気なうちに考えておきたい決めごとについてご紹介します。

猫のための「終活」とは

老婆と猫

猫は終生飼養するものという常識が定着しつつある中で、少子高齢化が進んでいる現代の日本では、愛猫よりも先に亡くなってしまう身寄りのない飼い主様も増えてきています。

そこで今注目されているのが、猫のための「終活」です。

一般的な終活は、延命治療や介護、葬儀、相続など、自分の人生の終末をどのように迎えたいのかを整理し、元気なうちに準備をしておくことです。エンディングノートにまとめたり、遺言によって信託を設定したりして、ご自身の死後も周囲に迷惑をかけないように備えます。

これが猫のための終活となると、視点を愛猫に向けることになります。愛猫の老後や死に備えるだけではなく、飼い主さんご自身の老後や死後も、愛猫の生活ができるだけ良いものになるように準備をするのです。

そこで今回は、愛猫が元気なうちに考えておきたい決めごとについて解説します。愛猫のために、一度は考えておくのも良いかもしれません。

愛猫が元気なうちに考えておきたい決めごと

診察中の猫

愛猫のための「終活」は、人間の終活同様、元気に冷静な判断ができるうちに準備しておくことがポイントです。

ここからは、愛猫が元気なうちに考えておきたい内容について具体的に解説していきます。

1.医療費の準備

健康な猫も、年を取れば関節炎、慢性腎不全、がんなど、慢性病や命にかかわるような病気にかかりやすくなります。

獣医療には健康保険制度がないため、「治療費は全額飼い主さんの負担」になります。

貯蓄やペット保険などを活用しながら、安心して愛猫のシニア期を迎えられるように準備をしておきましょう。

2.愛猫の看取り方

愛猫の看取り方にも準備が必要です。

我が家の3匹の猫達は、1匹は腸原発性腺がんで、もう1匹は悪性リンパ腫で、最後の1匹は慢性腎不全と脳腫瘍を併発して看取りました。このような高齢期の病気の場合、看取りを意識した治療方針などの考え方を事前に整理しておくことをおすすめします。

具体的には、入院治療と通院治療を選ぶ基準や、獣医師に安楽死を勧められた際に受け入れるか否かの基準をどう考えるかなどです。

我が家の3匹の猫たちのケースでも、入院のタイミングや安楽死については毎回悩みました。愛猫の治療方針や判断基準などについては、事前にご自身の考え方を整理しておくと、看取り後の後悔も少なくなるように思います。

3.葬儀や供養の仕方

まだ愛猫が元気な頃から看取った後のことを考えるのは、不謹慎だと思われるかもしれません。しかし、実際に看取った直後は、葬儀や供養について落ち着いて調べる時間など取れないのが現実です。

所有地に土葬する場合を除き、大抵は火葬にします。

その火葬の方法については、御遺骨をどのように供養したいのかを考えて選ぶ必要があります。良く調べずに火葬を依頼してしまうと、返骨してもらえず、思い通りの供養ができなくなるケースもあるからです。

4.一時的な世話人を探す

老人ホームで暮らす猫

飼い主さんが入院などで一時的に家を空けなければならない時に、愛猫を預けられる、もしくは毎日家に訪れて世話をしてくれる人もしくは法人を探しておくことも大切です。

猫は預けられるよりも在宅で世話をしてもらう方が落ち着いて過ごせますので、可能なら訪問してもらえる方が良いでしょう。

鍵を預けて留守宅に入ってもらうことになりますので、猫に詳しいだけでなく、信用できる方であることも必須条件です。

5.長期的な引取先を探す

飼い主さんが自力で生活出来なくなり、介護施設などに入所することもあるでしょう。

その際、愛猫と一緒に入れる施設や愛猫を引き取ってくださる方を見つけておいたり、老猫ホームを探したりする等、さまざまな方法を探り、準備しておくことも大切な終活です。

6.愛猫情報の整理

愛猫よりも飼い主さんの方が先に亡くなったり要介護状態になったりした場合、愛猫を第三者に託すことになります。

その際に、愛猫の情報をまとめて引き継げるように、通っていた病院や医療記録、好き嫌いやアレルギーの有無、癖などをまとめておきましょう。

7.飼い主の死後に備える

飼い主さんの死後も、愛猫にできるだけ快適な生活を続けてもらうためには、第三者に愛猫を託すことになります。

その際に必要になるのがお金ですが、愛猫に直接財産を相続させることはできません。そこで、財産を愛猫の生活を守るために使えるようにしておく必要があります。

まず考えられるのが、「負担付死因贈与」や「負担付遺贈(遺言)」です。飼い主さんが亡くなった後に愛猫の世話をしてくれることを条件に、世話をしてくれる方もしくは法人に財産の一部を贈与または遺贈できるというものです。

もうひとつの方法が「ペット信託」です。

ペット信託は、ご自身の財産管理を信頼する人に委託し、その財産で個人もしくは法人に愛猫の世話をしてもらうというものです。飼い主さんが元気なうちから契約できるため、財産の委託先や愛猫の世話をしてもらう先などを十分に検討して契約に臨めます。

専門分野は専門家に相談を

獣医師に相談する猫の飼い主

専門的な分野については、専門家に相談するのが一番です。治療方針や安楽死などは、専門書やインターネットなどで調べても、理解するのが難しい問題です。

普段から愛猫の主治医と密にコミュニケーションを図りながら、色々と相談をすると良いでしょう。

負担付死因贈与や負担付遺贈、ペット信託などを検討する際も、専門書やインターネットだけで調べるのは難しいので、弁護士や司法書士、行政書士などの専門家に相談しましょう。

まとめ

眠る猫を撫でる手

人生では、いつ何が起こるか分かりません。

愛猫や飼い主さんご自身が、いつ大きな病気やケガをしたり、認知症になったり、命を落としてしまうかは誰にも分かりません。

愛猫のための終活は、愛猫や飼い主さんご自身が元気で正しく判断ができるうちに始めておきましょう。

スポンサーリンク