1.高い声をだせる
猫は低い声に嫌悪感や恐怖感を抱きやすい動物です。その理由は、野生の名残があるからだといわれています。
低い声の動物は体の大きい動物が多く、たとえばゾウやサイ、ウシなど、大柄の動物たちの声は、猫にとって「怖い」という気持ちになりやすいのです。
一方、猫は高い声を好みます。子猫や小鳥やねずみなどの小動物も、猫が興味のある動物も声は高めですね。
猫は本能的に自分の好む音を選ぶので、人間の声も高い声の人に懐く傾向があります。よって、地声が低い人でも、高い声を出すよう心がけた方が、猫に懐かれやすくなるはずですよ。
2.声のボリュームが大きすぎない
猫はとても耳のよい動物です。まだ野生に生きていた時代、猫は狩猟をするためにその聴力を生かして、獲物の行方を察知していたほどです。現代でも、猫はアリの歩く音すら聞き取れているとされています。
それほどまでに耳の良い猫なので、不必要に大きな音は苦手です。そのため、大きな声で騒がしく話す人よりも、静かに話す人の方に安心感を得るようです。地声の大きな人や声の通りやすい人は、猫の前では声のボリュームを抑えることをおすすめします。
なお、声だけではなく「くしゃみ」にも猫は反応します。男の人の豪快なくしゃみは、猫にとって恐怖。慣れないうちは、心臓をバクバクさせて驚いていることでしょう。
猫は、飼い主さんがくしゃみをするたびにびっくりすることもあるので、声の大きさだけではなく、くしゃみのしかたにも気を遣うとよいですよ。
3.穏やかな口調
人間が慌ただしい雰囲気の場所だとリラックスできないのと同じで、猫も騒々しい環境では落ち着きません。
人間の場合は、騒々しさの中に盛り上がりや楽しみがある場合もありますが、猫は基本的に騒々しい環境を嫌う動物。人間の話し方ひとつでも、猫は「この人は好き」「この人は苦手」と、感じるようです。
そのため猫が好むのは、早口のマシンガントークよりもゆっくりとしたな優しい口調です。猫に懐かれたいと思うなら、穏やかな話し方を心がけてみましょう。
まとめ
猫が好む声は、高めでやわらかく、話し方もおだやであることがわかりました。
猫は人間から近づかれるよりも、自分で安心であると判断し、自分から近づきたい動物です。そのため、猫に懐かれたいと思うなら、猫が好きな声の特徴を意識して話し、騒々しく動かずに、受け身でいることがおすすめです。そうすることできっと、猫の方から寄ってくるようになりますよ。
なお、猫にとってのヒーリングミュージックがあり、クラシックも推奨されています。そして「猫はモーツァルト」が好きと言われることもあり、これは胎教にも通ずるもののようです。
これらを合わせて総合的に考えると、「やさしいお母さん」をイメージして接すると、猫が寄ってくるかもしれませんね。