1.飼い主さんの体の上
猫と飼い主さんの心の距離は、普段何気なく座っている時のお互いの距離に比例します。愛猫が飼い主さんの膝の上やお腹の上に座ることが多い場合は、体が密着しているのと同様に心の距離もとても近く、深い信頼関係で結ばれているということです。
猫は居心地が良くて、リラックスできる場所でくつろぎたがります。飼い主さんの体の上で座っているのは、「飼い主さんとくっついていると安心できる!」と感じてくれているからこそ。その気持ちに応えて、何があっても愛猫を守り続けてあげたいところですね。
また猫は「甘えたい」「構ってほしい」という気持ちから、飼い主さんの体の上に乗ってくることも多いです。愛猫が膝の上やお腹の上に座った時には、優しく撫でてあげると喜ばれるでしょう。
2.飼い主さんがすぐに触れられる位置
愛猫が飼い主さんの隣や、手を伸ばせば触れられるほど近くに座ることが多い場合は、心の距離もそれなりに近く、良好な関係が築けているといえるでしょう。
猫は警戒心が強いため、信頼していない相手には近寄りたがりません。すぐに触れられるほど近くでくつろいでいるということは、「この人に攻撃される心配はない」「この人は嫌なことをしない」と信じてくれている証拠なのです。
万が一飼い主さんが愛猫の信頼を裏切って、怖がらせるようなことや驚かせるようなことをした場合、それ以降は座る位置も心の距離も離れてしまうかもしれないのでご注意ください。
また愛猫が飼い主さんの近くに座ってじーっと見つめてくる時は、「撫でてほしい」「一緒に遊びたい」といった要求があることも多いです。愛猫の気持ちを察して要求に応えてあげると、さらに心の距離が近づくでしょう。
3.飼い主さんが触れられない位置
愛猫の姿は見えるけれど、飼い主さんが手を伸ばしても触れられない位置に座ることが多い場合は、心の距離も近すぎず遠すぎずといったところでしょうか。
全く信頼していないわけでも嫌っているわけでもないけれど、飼い主さんの前で無防備な姿を見せたり、体をくっつけて甘えたりできるほどの関係にはなっていないのかもしれませんね。
おそらく愛猫も「飼い主さんは信頼できる人かな?」「優しくしてくれるかな?」と、飼い主さんとの距離を測りながら過ごしている段階なのでしょう。
猫が少しずつ距離を縮めようとしてくれている時に、飼い主さんの方から強引に仲良くなろうとするのはNGです。余計に警戒されてしまうだけなので、愛猫のペースに合わせてゆっくり関係を深めていってくださいね。
また飼い主さんのことが大好きで信頼していても、ある程度の距離をとって座りたがる猫もいます。猫も性格はそれぞれ違うので、ベタベタするのが好きじゃない猫やひとりでいる方がリラックスできる猫もいるのです。それも個性として受け止めて、愛猫にとって心地良い距離感でのつき合いを心がけましょう。
4.飼い主さんから姿が見えない位置
飼い主さんがすぐにどこにいるか見つけられないほど遠い場所や、他の部屋など姿が全く見えない場所に座ることが多い場合は、残念ながら愛猫との心の距離も遠く離れてしまっています。
猫は基本的に警戒心が強いので、一緒に暮らし始めてもすぐに懐いてくれるわけではありません。距離をとって座っているのなら、まだ飼い主さんのことを警戒していて「この人に近づくと危険かもしれない…」と不安を感じているのでしょう。
愛猫の警戒を解いて心の距離を縮めるには、安心して近づける相手として信頼を得る必要があります。猫が嫌がることや怖がることはせずに、優しく穏やかに接しながらお世話をすることで、少しずつ飼い主さん自身を好きになってもらいましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ロッキー♂ / 8歳 / ヒマラヤン / 5kg
大好きな人の近くにいたい、警戒している相手とは離れていたい…それが猫の気持ちです。ぜひ愛猫の座る位置をヒントに心の距離を理解して、これからの関係づくりに役立ててくださいね。