特別な図書館の職員は…?
米国オハイオ州の公立図書館には、すごく特別な職員がいます。上の本棚まで届かないほど小さい体をしているのに、来館者の間では人気者です。実は、この職員が提供しているのは、人間の手ではできない特別なサービスなのです。
それは、「Swanton公立図書館」で働く生後3ヵ月の猫Bennyのこと。「お話の読み聞かせ会」に同席して子供たちをたくさん集めたり、館内のあちこちを走り回ったり(このために本棚の一番下の段から本をどけて、からっぽにしています)していて、職員たちの間では、ちょっとした「セレブ」として扱われています。
子供たちを「本好き」に
この白黒猫は、トラックの窓から放り出されて捨てられていたところを、動物福祉団体「Wood County Humane Society」に保護されました。その後、同図書館でコーディネーターを務めるAnna Burwellさんに正式に引き取られたのです。
ある日、彼女はこの猫を職場へ連れて行くことにしました。すると「猫とふれあうことで、来館した子供たちが以前よりも本好きになる」ことに気づいたのです。子猫が子供たちを追いかけたり、追いかけられたりしながら遊ぶ光景に、館内の人々も思わず笑顔になります。
みんなの人気者に
Bennyは毎朝、からっぽにしてもらった本棚の最下段を伝って館内を走り回ります。給料こそもらっていないものの、この猫は大切なチームの一員なのです。
とくに子供たちが集まる「お話の読み聞かせ会」は大好き。みんなの様子を観察しているうちに寝落ちしてしまって、すっかり静かになったりもします。
「受付に来て『Bennyはいないの?』と問い合わせるお客さんもいます。この猫は聞き上手で、子供たちはBennyのそばにいると、とても落ち着いていますよ」とAnnaさんは地元紙のインタビューに答えています。
Bennyがあまりに優秀なので、図書館では「セラピー猫」の訓練を受けさせようかと考えているところだそうです。これからも、はりきって勤務を続けてくださいね!
出典:Stray Cat Finds a New Life in the Public Library– From Hitting the Streets to Hitting the Books