猫は元々聴覚がとても発達しています。それは、森などの暗い場所でも狩りを行うため、光が入らない夜でも獲物となる動物の存在を感じ取れるようになっていったからです。当然、聞き取れる周波数の幅も広いといわれています。
このように、聴覚がとても優れている猫ですから、もし「口笛」を吹けば、何らかの反応を示してくれるはずです。
もちろん「口笛」の音に対しての好き嫌いや生来の性格によって反応は変わってきますが、その際のリアクションに一定の特徴はあるようです。
そこで今回は、口笛を吹いた際に猫がどのような反応をみせるのか、その行動と理由について解説します。
1.すり寄ってくる、甘える
口笛の音が苦手な猫もいますが、好意的に感じる猫もいます。その理由は、高音の口笛の音が子猫の鳴き声の音域と似ているからのようです。
口笛を吹いたことで猫がすり寄ってきたり、甘えてくれる場合は、口笛への不快感よりも飼い主さんへの甘えたい気持ちが勝っているようです。
2.鳴く
上記では好意的な猫の反応をご紹介しましたが、高音域の音に対する感度が高いからこそ、口笛の音が苦手な猫もいます。
その場合には、鳴いて抗議することがあります。鳴くだけでなく、手や足を噛んできたりすることもあります。
口笛を吹いたときに猫がこれらのようなリアクションをしてきた場合は猫が嫌がっているサインですので、すみやかに口笛を吹くのはやめましょう。
3.左右に首をかしげる
猫の前で初めて口笛を聴いた場合には、聴きなれない音に反応して猫が首をかしげることがあります。これは、「飼い主さんの声がいつもと違う」という戸惑いや、「少し嫌な音がする」という不快な気持ちの表れであることが多いです。
特に、飼い主さんではなく、知らない人の口笛は猫からすると「ストレスになりやすい」といわれています。好意的ではない反応を見せた場合には、口笛は避けた方がベターです。
まとめ
今回は、「口笛」を吹いたときの猫のリアクションとその理由についてご紹介しました。
猫は音を聴き分ける能力に長けていることもあり、基本的には口笛の音が苦手な猫が多く、ストレスにもなってしまう場合もあるようです。
ただ、性格によっては口笛を好意的に捉える猫もいますので、それぞれの反応をみながら確認することが大切です。
口笛を吹くことに対してポジティブな反応をみせる場合には、それがきっかけでもっと仲良くなれるかもしれませんね!