猫が「まばたき」するのはどんなとき?パターン別にわかる4つのキモチ

猫が「まばたき」するのはどんなとき?パターン別にわかる4つのキモチ

「1分間に約3回」猫のまばたきはとても少ないです。それなのに愛猫と目が合うといつもまばたきをしてくれる…このように感じている人も少なくないでしょう。この記事では、猫がまばたきをするときの気持ちを4つご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.飼い主を信頼している

まばたきをするロシアンブルー

猫が飼い主に対してまばたきをするのは、飼い主さんを信頼している証拠です。「一緒にいると安心するよ」「飼い主はわたしに危害を加えないことを知ってるよ…」このように猫は思っています。

もし愛猫が飼い主さんに対してゆっくりまばたきをしてきたら、同じようにゆっくりとまばたきをして応えてあげてください。目をじっと見つめると猫が緊張してしまうので、おでこや口元を見るイメージで行うと良いでしょう。

2.敵意がないことを伝えている

目を細める猫

猫の世界では「目を合わせる=威嚇」を意味するため、正面から目を合わせてコミュニケーションをとることはありません。まばたきをしたり目を逸らしたりして敵意がないことを相手に伝えます。

同じように、飼い主に対してもまばたきをして敵意がないことを伝えてくることがあります。「飼い主のことが好きだよ!敵意はまったくないよ」という意思表示ですので、優しく微笑んでまばたきを返してあげましょう。

3.不満やイライラを感じている

機嫌が悪そうな猫

「そっとしておいてほしい」「こっちを見ないでほしい」など、不満やイライラを感じているときにもまばたきをすることがあります。目を半開きにしたまま遠い目をしているのが特徴で、飼い主が近づくのも嫌がります。

さらにしっぽを激しく左右に振りはじめたらイライラがピークになっている証拠ですので、なでたり目を合わせたりせず、猫から離れてそっとしておいてあげましょう。

4.病気や感染症の可能性も

目やにを拭いてもらう猫

猫はもともとまばたきが少ない動物のため、頻繁にまばたきするようであれば病気や感染症をわずらっている可能性があります。

たとえば「角膜炎」や「結膜炎」です。角膜や結膜が何らかの原因で炎症を起こしてしまう病気で、涙や目やにが増えたり、頻繁にまばたきするようになったりします。

  • 涙や目やにが増えた
  • まばたきを頻繁にするようになった
  • 片目だけまばたきをしている
  • まぶたが腫れている

などの症状があったらすぐに動物病院を受診しましょう。

まとめ

目をつぶってリラックスする猫

猫がまばたきするときの気持ちについて解説しました。普段わたしたちが無意識に行うまばたきですが、猫にとっては大切なコミュニケーション手段です。

「信頼」や「好意的」な意味合いが強いですが、イライラを感じている場合もあります。また病気や感染症をわずらっている可能性もあるため、愛猫がなぜまばたきをしているのかを読み取り、適切に対処するようにしましょう。

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