「飼い主さんが肌につけるもの」猫に危険なのは?
では、「飼い主さんが肌につけるもの」の中で猫がなめてはいけないものには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは種類別に4つご紹介します。
1.化粧水
化粧水は性別問わず、肌の保湿やケアをするためのものですが、ものによっては猫がなめると体に悪影響を及ぼす場合があります。
化粧水の成分のおよそ8割ほどは水分が占めていますが、それ以外は肌を整えるための成分が含まれています。猫に無害という保証はないため、注意が必要です。
2.アロマオイルなどの精油を含むハンドクリーム
ハンドクリームに含まれている成分として猫に有害なのが、「アロマオイルのような精油」です。精油の配合量が多いほど猫がなめると危険です。
猫は精油を体で分解することが苦手とされているため、中毒を引き起こすリスクもあります。ハンドクリームを選ぶ際は、猫向けでない精油が含まれているものは避けたほうがいいでしょう。
その他にも「香料」や「保存料」も猫の体に影響を及ぼす可能性があります。
3.塗り薬と消毒液
猫が積極的に軟膏のような塗り薬を口にすることは考えづらいですが、飼い主さんの肌に塗ってあるものや猫の体に誤ってついてしまった時は自らなめとって綺麗にすることもあるでしょう。
人用の塗り薬は、成分によっては猫の体に害を与える危険性もあるため注意が必要です。
一方で消毒液は、アルコール成分が含まれているため、猫のなめた量によっては成分を上手く分解できず、場合によっては中毒を起こすこともあります。
4.エタノールスプレーとジェル
エタノールはアルコールの一種で、除菌目的で使うスプレーやジェルに含まれています。日常的に使うアイテムなので家庭の中でも使っている方は多いでしょう。
さらにエタノールは消毒液と同じく、猫の体内では分解することができないものなのでこちらも注意が必要です。
除菌スプレーやジェルを使った直後は、しっかり乾くまで猫に触れないことを意識するようにしましょう。
猫が危険な成分をなめたときの対策
もしも猫が危険な成分をなめてしまったら、まずは猫の様子を確認してみましょう。
猫がなめた成分や量によっては、食欲不振やよだれ、嘔吐などの症状があらわれる可能性があります。少しでも異変がみられたら早めにかかりつけの獣医師に相談することが大切です。
肌をケアするものに含まれている香料から猫が興味をもって近づいてくることもあるため、なるべく猫のいないところでつけるようにしましょう。塗った直後は猫との距離をとり、物理的に猫がなめられない対策も必要です。
まとめ
猫がなめたら危険なものは、飼い主さんが日常的に肌につけている身近なものです。毎日使うこともあるからこそ、何かの拍子に猫が危険な成分をなめるのは十分に考えられるでしょう。
たとえ肌に優しい成分で作られていても、猫がなめてしまえば体に異変があらわれる可能性があります。猫が興味を持つ製品は、誤ってなめないように管理し、肌につけた直後は猫との距離をとることを心がけていきたいですね。