猫が要求鳴きをする原因
1.ごはん・おやつが欲しい
猫はお腹が空いたときに、「ごはんが欲しいよ」「おやつが食べたいよ」と鳴いて訴えることがあります。愛猫の食事の時間を過ぎているのに、飼い主さんがうっかり与えるのを忘れていた場合には、すぐにごはんを用意してあげてください。
ただし愛猫が鳴いておねだりする度にごはんやおやつを与えていると、食べ過ぎによる肥満につながります。ごはんやおやつを与えるべきタイミングでないときには、要求を断ることも必要です。
2.構って欲しい
飼い主さんに構って欲しくて、「撫でて~」「一緒に遊んで~」と要求鳴きをすることも多いです。猫が鳴いて甘えるのは、飼い主さんを母猫のように慕っているからだといわれています。その気持ちに応えるために、ぜひスキンシップをとったり遊んだりして愛猫を満足させてあげてくださいね。
子猫や若い猫、日中ひとりで留守番をしている猫は体力が有り余っているため、夜遅い時間に「もっと遊ぼうよ!」と要求鳴きすることも。
運動不足や退屈はストレスの原因にもなるので要注意です。愛猫が「疲れた~」と感じるくらい体を動かして遊んでおくと、夜はぐっすり眠ってくれるでしょう。
体力の発散も大切ですが、頭を使って疲れることも大切です。ときには知育玩具などを使って遊ぶこともよいでしょう。
3.トイレ掃除をして欲しい
猫は綺麗好きなので、トイレが汚れているときに「掃除をして!」と飼い主さんに鳴いてお願いすることがあります。愛猫がどうして鳴いているのかわからないときには、トイレが汚れていないかチェックしてみるとよいでしょう。
トイレの汚れは猫にとって大きなストレスになるうえに、汚れたトイレを使いたくないという理由でトイレを我慢してしまう猫もいます。愛猫の健康に悪影響が出てしまう可能性もあるため、トイレはこまめに掃除をして清潔な状態をキープしたいところです。
4.ケージや部屋から出たい
猫がケージに入れられているときや、ドアが閉まっていて部屋を自由に行き来できないときに、「ここから出して」「ドアを開けて」と鳴いて訴えることも。ケージや部屋の中にいてもらわなくてはならない理由が特にないのなら、愛猫の要求にすぐに応えてあげましょう。
部屋の出入りについては、特に冷房や暖房を使用しているときに配慮が必要です。「部屋が暖まりすぎているから廊下で涼もう」などと愛猫が快適な場所を求めて移動できるように、部屋のドアは少し開けておくことをおすすめします。
猫が要求鳴きをしているときの対応方法
基本的に猫が要求鳴きをしているときは、何を求めているのかを考えて要求に応えてあげるとよいでしょう。しかし常に要求鳴きに応えていると、猫は「鳴けば何でも言うことを聞いてくれるんだ!」と勘違いしてわがままになってしまいます。
食事の時間ではないのに「ごはんが欲しい!」と鳴いている場合や、飼い主さんが寝ているときに「構って~!」と鳴いて起こしてくる場合には、甘やかさずにスルーすることも大切です。
愛猫が鳴いているときに無視するのは可哀想に感じるかもしれませんが、猫は賢いので「鳴いても思い通りになるわけじゃないんだ」と学習してくれます。
しつこい要求鳴きは飼い主さんのストレスになってしまうので、愛猫と気持ちよくつき合うためにも、わがままに育てないように気をつけたいですね。
まとめ
言葉を話せない猫も、可愛い鳴き声で一生懸命に要求を伝えてくれています。愛猫が要求鳴きをしているときには、ぜひ何を求めているのかを察して対応してあげてください。
一緒に過ごしているうちに「この時間になるとお腹が空いて鳴くんだな」「今日はお留守番が長かったから遊び足りないのかな」というように、愛猫の気持ちがすぐにわかるようになるはずです。
また猫があまりにも鳴く場合には、要求鳴きではなく病気の可能性も考えられます。愛猫の様子を観察して、気になる点があれば動物病院で診てもらうとよいでしょう。