猫が噛みつく5つの理由
猫が飼い主に噛みつく理由は、大きく分けて5つあります。
1.遊びの延長
猫は狩りをする動物なので、動くものを追いかけたり捕まえたりして遊びます。遊んでいるうちに狩猟本能が刺激され、甘噛みから本気噛みになってしまうことは多いです。
そのため手を使って猫と遊ぶ習慣ができてしまうと、手をおもちゃだと思って噛みつきやすくなるので気を付けましょう。
2.歯がかゆい
子猫は生後3ヵ月から半年の間に歯が生え替わるため、口の中がムズムズして噛んでしまうようになります。噛み跡と一緒に乳歯が落ちている場合は、歯の生え替わりが原因であると言えます。
3.八つ当たり
猫はストレスが原因で「転嫁行動」を行います。転嫁行動とは人間でいう八つ当たりで、噛みついたり爪を研いだりします。引っ越しや来客などの環境の変化や、興奮状態になったときに噛みついてくることがあります。
普段噛みつかない猫が急に噛むようになったときは、ストレスの原因になるようなものがないか確認しましょう。
4.触られたくない
甘えている猫を撫でていると、急に噛みつかれたという経験はありませんか?自分からすり寄ってきたにもかかわらず、撫でられているうちに猫の気分は変わってしまうようです。
撫でさせてくれる場所や時間は猫の性格にもよって異なります。猫が嫌がるそぶりを見せたら、名残惜しくてもそっと離れるようにしてあげましょう。
5.怪我や病気
怪我や病気で体に痛みや異変を感じているとき、急に噛みついてくることがあります。
急に攻撃的な性格になったり、特定の部位を触られると噛みついたりといった行動が見られるときは動物病院で診てもらうようにしてください。
猫に噛まれてしまったときの対処法
猫に噛まれてしまったら、まずはしっかりと水で洗い流すようにしましょう。噛まれたまま放置してしまうと、傷口から細菌が入って病気になってしまう危険性もあります。
猫に噛まれて人間がかかる病気は、以下の3つです。
- 猫ひっかき傷
- Q熱
- パスツレラ症
免疫力が低下していると重症化もしやすいので、傷が深い場合は病院で診てもらうようにしましょう。
猫の噛み癖を直す方法
猫の嚙み癖を直すためには、しっかりと遊んで狩猟本能を満たしてあげることが大切です。猫じゃらしやけりぐるみなど、噛んでもいいおもちゃを用意してあげましょう。
また普段から手や足を噛ませないようにすることもポイントです。噛む前に引っ込めたり、噛んだらその場から立ち去るようにするといった行動を取ることで噛み癖を付けないようにできます。
噛まれてしまったときは、怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。猫を叱るときは大きな声で短く「ダメ!」と言って注意しましょう。
噛まれた手をすぐに引っ込めず、軽く押し込むようにしてそれ以上噛めないようにするのも効果的です。その場合、力を入れすぎて猫を傷つけないように十分に注意してください。
まとめ
猫の噛み癖は一度ついてしまうと、治すのに根気が必要です。普段から噛ませない環境をつくるということを意識しましょう。
猫が人やモノを噛むのには理由があります。噛みつかれたときは、何が原因だったのかをしっかりと見極めることが大切です。
猫は気分屋なので、甘えたりじゃれついたりしながら噛みついてくることも。飼い主に非があるわけではありませんが、猫の気分をよく見ながらコミュニケーションを取るようにしてくださいね。