猫が死ぬ前に見せる行動
個体差もありますが、死期が近くなった猫には次のような行動がみられることがあります。
- 隠れ場所を探す
- 心拍数、呼吸数の減少
- 食事を摂らない
- 甘えてくる
- 鳴くことが多くなる
もしシニア猫や、緩和ケアをしている猫にこれらのような行動がみられたら死期が近いサインかもしれません。またシニア猫でなくても、10歳を過ぎたらこれらの行動に慎重になりましょう。
ただ普段おとなしい猫が頻繁に鳴くようになるのは、体の不調を訴えているケースもあるので動物病院を受診してくださいね。
猫が死ぬ前にしてあげたいこと5選
「死」を迎える愛猫に、飼い主は次のような5つの行動をしてあげると良いです。
1.寝床をキレイに整えてあげる
猫が最期を過ごすかもしれない寝床は、常に清潔にしてあげましょう。猫はキレイ好きなので、排泄物で汚れたままのベットで過ごすのは嫌がります。
ペットシーツを敷くなどして、手軽かつスピーディに清潔を保てるよう工夫しておくと良いです。
2.優しく声がけをしてあげる
猫が側にいることを許してくれたら、最期のときがくるまで毎日優しく声がけをしてあげましょう。大好きな飼い主の声は、愛猫を安心させるもの。穏やかな気持ちで愛猫が旅立てるように、最期の時まで話しかけてください。
3.好きなご飯を食べさせてあげる
死期を迎える猫には、総合栄養食でなくても愛猫が好きなものを与えても良いです。もちろん猫がいつものフードを好むのであれば、それを与えてあげて良し。
食欲は落ちていくことがほとんどなので、少しでも食いつきの良いものを与えてあげましょう。ただし与えすぎは体に負担をかけるだけなので、適切な量は守りましょう。
4.猫の気持ちを尊重する
もし愛猫が隠れ場を探していたら、飼い主は無理やりベッドに戻したりずっと近くにいるなどの行為は控え、猫の気持ちを尊重するようにしましょう。
猫は自分の死期を感じ取ると、最期を迎える場所を探すことがあります。これは弱って外敵に狙われやすくなった自分自身を守ろうとするための、猫の本能的な行動です。そのため愛猫がいつもの寝床・飼い主の近くで最期を迎えるわけではありません。
最悪旅立ちの瞬間に立ち会えないかもしれませんが、猫が安心して逝けるように配慮してあげるのも愛情です。
5.猫が好きだったものを近くに置く
猫がほとんど動くことがなくなってしまったら、猫が好きなおもちゃやタオルなどを近くに置いてあげるのも良いです。
猫が最期を迎える際には、周囲の環境やにおい、触れるものに敏感になることも。猫が愛用していたおもちゃやタオルは、猫が落ち着きや安心感を得るのに役立ちます。
猫を看取ったあとは?
猫が旅立ったあとは、遺体が腐敗する前に火葬をしてあげましょう。愛猫との別れは悲しいですが、猫が迷うことなく虹の橋を渡れるように、供養をしてあげるのも飼い主の役目です。
火葬は主にペット葬儀屋やお寺・自治体などで執り行えます。ただお寺や自治体は合同葬がほとんどで、個別葬は行っていないことが多いです。そのため個別葬を希望するのであれば、ペット葬儀屋に依頼するのが良いでしょう。
個別葬では愛猫の遺骨を自宅に連れて帰ることができるので、位牌や遺影と一緒に愛猫をおいてあげると良いでしょう。
まとめ
猫でも人でも必ず「死」は訪れ、寿命が人より短い猫の最期をほとんどの飼い主が看取ることとなるでしょう。最期のときを猫が穏やかに安心して迎えられるように、今回紹介したことを実践してあげてください。
別れが悲しいのは飼い主だけでなく、愛猫も一緒。いつまでも悲しいままでは旅立つ愛猫も、ネガティブな気持ちのままになってしまいます。
愛猫が死期を迎えたら愛猫の「死」を受け入れ、家族と猫に後悔の残らない最期を迎えられるよう努めましょう。