知っているようで知らない猫の「縄張り」の話 範囲を知る方法や守るために見せる猫の行動を紹介

知っているようで知らない猫の「縄張り」の話 範囲を知る方法や守るために見せる猫の行動を紹介

猫にも「縄張り」というものが存在するようですが、その範囲や理由、どうやって守っているのかなどはご存じでしょうか。今回は猫の「縄張り」についての話を調べてきましたのでご紹介したいと思います。

猫の「縄張り」に範囲ってあるの?

距離を置く猫たち

猫の縄張りの範囲は、実はオスとメスで違うようです。そもそもオスとメスでは縄張りを作る「理由」が違うため、縄張りの範囲も違ってくるのだそうです。

オス猫が縄張りを作るのは、子孫繁栄のためです。去勢していないオス猫は子孫を残す本能が色濃く残っているため、複数のメスの縄張りを囲むような形で縄張りを形成しているようです。

そしてメスが縄張りを作るのは食料のためで、なんと食料の多さで縄張りを決めているのだとか。そのためオスほど広い行動範囲は持っていないようです。ただし食料があまりない場所では、縄張りの範囲も広くなるのだそうですよ。

一般的に『メス猫の縄張りの範囲は半径50メートル程度』と言われており、避妊済みだったり近くに食料にありつける場所がある場合はもっと狭くなります。

そしてオス猫はそんなメス猫たちの縄張りを囲むように縄張りの範囲を広げるため、メス猫の縄張りの3.5倍程度の範囲であると考えられています。

猫が「縄張り」を守るためにすることって?

窓際からパトロール

繁殖期になると猫同士がメスを巡ってケンカしている声が頻繁に聞こえるため、猫が縄張りを守る手段もケンカであると考えてしまいがちです。

しかし、猫だって極力ケンカはしたくありません。そのため、威嚇やケンカは最終手段なのです。

ではそれ以外ではどのように縄張りを守っているのでしょうか?

まず他の猫と鉢合わせしない時間帯にパトロールをします。そして、他の猫よりも高い位置にマーキングをしたりもします。マーキングには爪とぎやスプレーといった手段がありますが、より高い位置にする理由は自分が大きくて強いのだとアピールするためのようです。

それでも残念ながら、他の猫と鉢合わせてしまうこともあるでしょう。その時はやむを得ず、侵入者を追い出すためにケンカをするのです。

ただし、猫は無駄な争いをしたがらない動物でもあるため、勝敗が決したあとは勝った猫が負けた猫に執拗に追い打ちをかけたりはしません。また、負けたほうの猫も、勝った猫の縄張りから去って行くようです。

実は飼い主も猫の「縄張り」扱いってホント?

膝の独占権の主張

家猫の場合は、家の中が縄張りだと認識しています。ただし多頭飼いの場合、1階が猫Aの縄張りで2階が猫Bの縄張り…というように棲み分けをしていることもあるのだそうです。これは、縄張り意識の強いオス猫などによく見られる行動のようですね。

『オス猫同士はあまり相性が良くない』と聞くのは、このような背景が存在するためだとも考えられています。

もちろん相性が良いオス猫同士も存在しますので、オス猫の多頭飼いが必ずトラブルに発展すると断言することはできません。縄張り意識の強いオス猫同士でも、気が合って仲良く生活できているご家庭だってたくさんあるからです。

また、縄張り意識の強い猫は、飼い主さんのことを縄張り扱いしていることもあるようです。

多頭飼いなどで飼い主さんの膝の上に特定の猫しか乗ることがない場合は、飼い主さん自身もその猫の縄張りである可能性もあるでしょう。もちろん他の猫が膝に乗るのを好まないだけの場合もありますが、乗りたそうにしてるのに乗らない場合は、飼い主さんが特定の猫の縄張り化している可能性も考えられます。

まとめ

睨み合い

猫は縄張りを作って単独生活をする動物ですが、縄張り意識は結構強くその範囲も猫の環境によって様々なようですね。

もちろんメス猫でも縄張り意識の強い子はいて、家の外に知らない猫がいると威嚇して追い出そうとする子もいます。ちなみに、筆者宅のメス猫3匹のうち、野良猫を威嚇するのは1匹だけで、他の2匹はその子の行動をただ見つめているだけです(笑)。

これはあくまでも筆者の経験による話ではありますが、他の動物や知らない人に対してフレンドリーな性格の猫は、窓の外に知らない猫がいたところで特に気にせずのほほんとしているような気がします。

そしてそれは性別に関係ない可能性もあります。昔飼っていたオス猫も、先住犬や近所の人とも仲良くしていて野良猫を威嚇しないタイプでしたから。

当然ながら猫は世界中にたくさんいますので、そのような猫が一定数存在していたとしても不思議ではありません。縄張りを守る行動をしない愛猫を見て「うちの子は猫らしくない」と感じる飼い主さんも、実は多数いらっしゃるのかもしれませんね。

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