愛猫が人懐っこい場合のメリット
誰にでも自分から甘えに行くような人懐っこい猫も、人見知りが激しくて来客があると逃げて行ってしまう猫も、どちらもそれぞれ可愛らしいものです。
しかし人懐っこい猫と人見知りする猫では、人懐っこい猫の方が一緒に暮らすうえでメリットが多いのも事実…。
たとえば愛猫が人見知りする子だと、お家に友人を招くことも難しくなってしまいますが、愛猫が人懐っこい場合は気軽に人を招くことができます。来客が猫好きな方なら、愛猫も可愛がってもらえて幸せなひと時を過ごせるでしょう。
また動物病院で診察を受けるときも、人懐っこい猫のほうがスムーズです。獣医さんと接すること自体がストレスにならない分、人見知りする猫と比べて病院に行く負担も軽くなります。
人懐っこい猫ならペットホテルやペットシッターにも預けやすいので、飼い主さんが出張などで家を空けなくてはならないときにも安心ですね。
愛猫を人見知りしない子に育てるポイント
1.子猫の頃から家族以外の人や他の猫と接する機会を設ける
猫は生後2ヵ月~6ヵ月頃に社会性を身につけるので、この時期に多くの人と接することで社交的な性格に育ちやすくなります。愛猫に人見知りしない子に育ってほしいのなら、子猫の頃から家族以外の人や他の猫と接する機会を設けることをおすすめします。
ただし子猫は体が丈夫ではなく、感染症にかかるリスクもあります。また生後3ヵ月頃から、すでに人見知りを発揮している猫もいるとのこと。
他人や他の猫に会わせる際は、子猫の健康面に配慮することと、他人との接触が負担になっていないかどうか子猫の様子を観察して、決して無理はさせないことが大切です。
2.おやつを与えたりおもちゃで遊んだりして少しずつ仲良くなる
たとえ人懐っこくはない猫でも、人と接することに慣れれば人見知りが改善される可能性があります。愛猫に「人と接するのは楽しい」と思ってもらえるように、おやつを与えたりおもちゃで遊んだりして少しずつ仲良くなりましょう。
まずは飼い主さんが積極的にコミュニケーションをとって、愛猫と信頼関係を築いてください。飼い主さんとのふれあいに慣れてきたら、次のステップとして友人などを家に招いてみましょう。
おやつをもらったり遊び相手になってもらったりすることで、愛猫が「飼い主さん以外の人も優しい」「人と会うといいことがある」と学ぶことが大切です。
3.人に対して恐怖を感じるような体験をさせない
もともと人懐っこい猫でも、成長する過程で人に怖い思いをさせられると人見知りになってしまうかもしれません。
人に対して必要以上に警戒心を抱かせないために、「人間は嫌なことや怖いことをしない安全な生き物」と認識してもらうことが大切です。
愛猫を強引に来客の前に連れて来て無理に仲良くさせようとしたり、嫌がっているのに追いかけ回したり、大きな音や声を出して驚かせたりすると、「人間は怖い!」というイメージがついてしまうので要注意!
飼い主さんは猫が繊細な心の持ち主であることをしっかり理解して、周りの人にも愛猫に優しく接するようにお願いしてくださいね。
まとめ
人見知りしない猫に育てる3つのポイントをご紹介しました。しかし飼い主さんが育て方に気を配っていても、愛猫が人見知りになってしまう可能性はゼロではありません。猫は警戒心が強い動物なので、なかなか他人には懐かない子のほうが猫らしい性格をしていると言えるでしょう。
愛猫が人見知りする場合も、飼い主さんは「猫なのだから当たり前」「これも愛猫の個性」と前向きに受け止めてくださいね。飼い主さんとの信頼関係さえ築けていれば、たとえ人見知りでも猫本人はそれほど困らないはずです。
来客がある時は隠れられる場所を用意してあげるなど、飼い主さんの気遣いと思いやりがあれば、人見知りな愛猫も心穏やかに過ごせるでしょう。