往診サービスとは?何ができるの?
往診サービスとは、獣医師が自宅を訪れて診察などの獣医療行為を提供するサービスです。ペットが深刻な病気で動けない場合や、動物病院までの移動手段がないときに重宝されます。
自宅で適切な獣医療を受けることができるので、動物病院に行けないときはぜひ活用してみてください。なお往診サービスでは、主に次のような処置が行えます。
- 触診や聴診などの内科診療
- 体重や体温の測定
- 尿、便、血液検査
- 簡易超音波検査
- 簡易健康診断
- ワクチン接種
- 点滴や注射
- けがの手当て
- 慢性、急性疾患の治療
- 緩和ケア
- 薬の処方
- 獣医師と相談 など
ただし医療機器がそろっている動物病院とは異なり一般家庭で治療を行うため、ある程度治療内容に制限が。そのため、さらに高度な処置や検査が必要となった場合は動物病院を紹介されることもあります。
往診サービスのメリットとデメリットは?
往診サービスは猫の緊急時や健康管理など、飼い主にとっても良い選択肢となりますが、利用の前にはメリットだけでなくデメリットも知っておきましょう!
メリット
- 猫のストレス軽減ができる
- 待ち時間がない
- 住み慣れた環境下での治療が行える
- 動物病院まで行く必要がない
デリケートな猫は、動物病院に行くだけでもストレスがかかります。帰宅してもストレスでご飯を食べない子もいるほど…。
しかし往診サービスを使えば住みなれた自宅での治療なので、猫のストレスも軽減できます。同時に飼い主もわざわざ動物病院に向かう手間もカットできますね。
デメリット
- 診療代が高くなる
- 往診範囲が限定的(基本的に各サービスによって往診範囲が決まっています)
- 治療の範囲に制限がある
いずれも各往診サービスによって対応範囲は変わりますが、上記のようなデメリットがあげられます。安心して往診サービスを受けるためにも、不明点・確認したいことはあらかじめ問い合わせをしておくと良いでしょう。
往診サービスにかかる費用は?
サービスにかかる費用は、最低1万円~数万円と思ってください。
というのも、日本獣医師会の家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果(令和3年度)を見ると、往診料の平均価格が2,000~3,000円であることが分かりました。
さらにこれに診察代・初診代・検査代・(時間によって)夜間料金・駐車料金などが加算され、合計は最低でも1万円はかかると考えられます。
ただしこの価格は各サービスによって異なりますので、あくまでも目安としてとらえてください。料金の詳細は、各サービスの公式HPや電話などで確認できます!
往診サービスの利用方法は?どんな猫でも診てもらえる?
往診サービス利用の流れは、各サービスによって多少手順は異なりますが、大まかな流れは次の通りです。
- 1.電話やWEBから依頼の申請
- 2.症状の確認と予約
- 3.診察
- 4.支払(※現金不可もあり)
往診の後は必要であれば次の予約をとったり、獣医師がさらに高度な処置が必要と判断すれば、動物病院を紹介したりします。いずれにせよ、往診後のことは獣医師に指示を仰ぐと良いでしょう。
また基本的にどのような状態の猫でも診てもらうことができます。しかし、往診は基本的に獣医師ひとりで行うことが多いので、激しくあばれ回ってしまう猫などは往診を断られることがあります。
また緊急時の対応は各サービスによって異なるので、注意しましょう!
まとめ
猫の往診サービスは、動物病院にわざわざ行かなくても獣医療が受けられる便利なサービスです。愛猫へのストレス軽減・動けない愛猫の診察・動物病院に向かうのが困難ということがあれば、ぜひ活用してみてください。
WEBや電話から簡単に申し込めて、獣医師が自宅で診察から薬の処方まで幅広い獣医療を行ってくれます。手術やレントゲン検査などの対応は難しいですが、必要なときは獣医師が病院を紹介してくれるので安心です。
往診サービスは猫の健康管理において、便利で心強い味方となるでしょう。