まるで「神様の贈りもの」
米国ミズーリ州に住む茶トラ猫が、「縄跳び1分間」の世界最多記録を達成しました。
ギネス世界記録事務局がことし8月に発表したところによると、この猫は13歳の「キット・カット」で、飼い主と一緒に1分間で何と9回も縄跳びジャンプをしたのです。
「この猫は特別な存在です。『神様の贈りもの』だと、いつも話しています」というのは、飼い主で訓練士でもあるトリーシャ・セイフリードさんです。
「キット・カットがどんなにすばらしいか、みんなに覚えておいてもらいたかったのです。世界記録をいただけたなんて、感激しているし、とても光栄です。人生最大の栄誉だわ」という彼女は興奮気味です。
ハイタッチなど20種の芸も
トリーシャさんがキット・カットに初めて会ったのはおよそ生後4週間程度のころ、母猫やきょうだい猫たちと納屋に潜んでいるのを見つけたときです。
「生後6ヵ月になると、この猫は農場にやって来た大勢の見物人の前で、縄跳びを披露しました。縄跳びを教えたのは、『猫には訓練ができない』という神話を崩したかったからです」と彼女。
縄跳びのほかにも、20種類ほどの芸ができます。ハイタッチやバイバイ、ぐるぐる回りのほか、指令に応じてミャオと鳴き、離れたところにあるモノを指さされると、近づいていって足でタッチすることもできるのです。
「おやつ」が強い動機に
「縄跳びには、みんなが驚きます。でももう高齢なので、跳ぶ芸は最小限にしています。現在のキット・カットのお気に入りは、ハイタッチですね。観客一人ひとりに近づいてハイタッチをしていますよ」
キット・カットは、「おやつ」と「積極的にほめられること」で芸を覚えたそうです。
「おやつをもらえるとなると、一生懸命学ぼうとします。おやつを見せると大興奮でグルグル回り、すべての芸をやってみせようとします」
「この猫は芸を披露するのが大好きなのです。だって子猫のときから続けてきたし、舞台に上がったキット・カットがすごく喜んでいるのは、そばで見ていてもわかります」というトリーシャさんです。
これからも元気に、芸の道に邁進してほしいものですね。
出典:Missouri Cat, 13, Breaks a Guinness World Record with Impressive Jump-Roping Skills: Watch