猫に「キャベツ」をあげても大丈夫!
キャベツには猫に有毒な成分は含まれていないので、あげても大丈夫です。
キャベツには抗酸化作用のあるビタミンC、骨を強くする作用のあるビタミンK、貧血予防の効果がある葉酸、胃や十二指腸の潰瘍の予防をするビタミンU、消化を助けてくれる酵素のジアスターゼなどの栄養が含まれています。
しかし人間と比べて猫が食べられるキャベツの量は少ないので、栄養を摂るというよりも水分の補給にキャベツが役立ちます。猫は積極的に水分を摂らず、おしっこに関係する病気にかかりやすいので、水分補給はとても大切です。
また、キャベツはカロリーが低いので、ごはんのかさ増しにすることでダイエットに利用することができます。
猫に「キャベツ」を与えるときに注意すべきこと
では、実際に猫にキャベツを与えるときには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
1.与え方に配慮する
キャベツの芯や外側の葉は硬いので、猫に与える場合は避けましょう。
キャベツは猫が消化しやすいように柔らかく茹でて細かく刻み、冷ましたものを用意します。味付けは必要ありません。
猫にキャベツを与える目安は小さじ1杯です。初めて与えるときは小さじ1杯よりも少ない量にしておきましょう。食べすぎると消化不良を起こし下痢をする可能性があります。
ただしこの量はあくまでも目安であり、適切な量は個体差があります。体調などを見ながらもっと減らした方が良い場合は、さらに少量に調節しましょう。
毎日与える必要はなく、たまにキャットフードのトッピングにする程度で大丈夫です。
2.胃腸の弱い猫、尿路結石の心配がある猫には与えない
お腹の弱い猫や、消化する力が低い子猫や老猫にキャベツを与えるのを控えましょう。
キャベツは尿をアルカリ性に傾けるため、ストラバイト結石が生じるリスクがあります。また、シュウ酸が含まれているのでシュウ酸カルシウム結石が生じるリスクもあります。
量を与えすぎなければ過度に心配する必要はありませんが、念の為尿路結石になったことがある猫には与えないほうがいいでしょう。
他の疾患でも、与えたことによって病気の状態が悪化することになる場合もあるので、愛猫が食べても問題ないかどうか、かかりつけの先生に与える前に確認すると安心です。
3.猫の体調を観察する
猫によってはキャベツが体に合わない場合もあります。特に、初めて与えたときは猫の体調に変化がないか観察をしましょう。猫の体調が悪くなったらキャベツを与えるのをやめて動物病院に相談してください。
排泄物の状態や食欲の有無、嘔吐や下痢の症状の有無などを特に観察できると安心です。おなかが痛かったり、気持ちが悪くていつもよりも活動低下するなどの場合もあるので気を付けてあげてください。
4.無理に食べさせる必要はない
猫にキャベツを与えるメリットはありますが、猫は肉食動物のため野菜の消化は得意ではありません。
また、キャットフードには猫に必要な栄養がすべて含まれているので、キャベツを食べなくても大丈夫です。食べたがらない猫もいるので、その場合は無理に与える必要はありません。
まとめ
キャベツにはビタミンが多く含まれていることや、水分補給など猫にメリットがあります。柔らかく茹でて少量を猫に与えることができます。
無理に与える必要はありませんが、与えた後は愛猫の体調に変化がないか、必ず観察をしましょう。