猫も『牛肉・豚肉』を食べる?与える場合に気をつけること2つ

猫も『牛肉・豚肉』を食べる?与える場合に気をつけること2つ

『猫は実は肉食の動物である』という話はよく耳にしますよね。では、実際に牛肉や豚肉を与えても大丈夫なのでしょうか。そこで今回は、猫に「牛肉・豚肉」を与える場合に気をつけることについて解説いたします。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫は「牛肉・豚肉」を食べる?

肉を見つめる猫

日本では「猫といえば魚」というイメージが定着していますが、実際には猫は「肉食動物」。そのため、牛肉や豚肉を摂取させても問題ないと言えるでしょう。

とはいえ、普段しっかりキャットフードを食べているのであれば、わざわざ「牛肉・豚肉」を摂取させなくても問題ありません。強いて挙げるとすれば、愛猫が食欲がない時などに与えるのが良いかもしれません。

牛肉や豚肉には、猫の健康に必要な栄養素が豊富に含まれているため、あえて与えている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。ただし、猫に牛肉や豚肉を摂取させる場合には必ず飼い主として気を付けるべきこともありますので注意が必要です。

1.しっかりと加熱する

フライパンを見守る猫

生の豚肉には「トキソプラズマ」という寄生虫が潜んでいる可能性があります。また生の牛肉には「大腸菌」が潜んでいる可能性があります。

このうち、牛肉の大腸菌に関しては、免疫力の低い老猫や子猫が感染すると腸炎や敗血症などを引き起こしてしまう可能性もあるようです。

そして豚肉に潜んでいる危険性のある「トキソプラズマ」は、人間にも感染してしまうことがあるため、必ず中まで火を通してから与えるようにしてください。「トキソプラズマ」を死滅させる場合、冷凍しても効果がありませんが、しっかりと熱を加えることで安全に食べられるようになります。

牛肉・豚肉ともに摂取量の目安は2~3㎝四方くらいです。できるだけ脂身を取り除いてしっかりと茹でたものを食べさせてあげてくださいね。

2.過剰摂取させないようにする

肉の塊を狙う猫

どんなに猫の体にとって良い食べ物であっても、与えすぎるとかえって猫の健康に支障が出てしまうこともあります。

牛肉にはビタミンAが豊富ですが、脂溶性であるため過剰に摂取してしまっても体外に排出されません。そのため「ビタミンA過剰摂取症」にかかってしまう危険性もあります。また、脂身の部分は体の小さな猫にとって高カロリーすぎるため、肥満になってしまう可能性もあります。

また、豚肉にはリンが多く含まれているため、腎臓や肝臓に持病のある子には食べさせないほうが良いでしょう。

腎不全や尿路結石などたんぱくの摂取のし過ぎによって、腎臓への負担がかかってしまったり、尿の性質のコントロールが難しくなることで悪化する場合もあるため、愛猫のたんぱくの摂取はどの程度が最適なのか、かかりつけの先生に確認しておくと安心です。

まとめ

生の牛肉を見つめる猫

牛肉や豚肉には、猫にとって必要な栄養素が多く含まれています。そのため、しっかりと加熱殺菌を施してあげれば食べさせても問題ないと言えるでしょう。

しかし、「人間用に調理されたもの」はくれぐれも与えないようにしてくださいね。調味料によっては猫にとって有害なものが含まれている可能性がありますし、塩分過多にもなってしまいます。

健康な猫であれば食べさせても問題はありませんが、初めての場合は何が起きるか分からないため、まずは獣医師に相談してから与えるのが良いでしょう。また、食べさせたあとに下痢など気になる症状が出た場合も、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。

愛猫の健康を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。牛肉や豚肉を与える際は注意すべきことを事前に調べ、何かあってたとしも落ち着いて対応できるように心がけてあげてくださいね。

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