愛猫の乾燥対策に「加湿器」を!使う際の注意点や使ってはいけないタイプ

愛猫の乾燥対策に「加湿器」を!使う際の注意点や使ってはいけないタイプ

冬の必需アイテム「加湿器」。加湿器を稼働させることで部屋の乾燥を防ぎ、あらゆる面でさまざまなメリットをもたらします。ただ、猫のいる部屋で加湿器を使っていいの?と疑問に思う人もいるでしょう。そこで、今回は猫に加湿器は使えるのかということと、そのほかいくつかの注意点など詳しく解説していきます。猫に加湿器を使用すべきか悩んでいる飼い主さんは、ぜひ最後までお読みください!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫に加湿器を使っても大丈夫?

水色の加湿器とこ正面を見る猫

猫が過ごす部屋の中でも、加湿器は問題なく使用できます。むしろ乾燥がひどい冬であれば、使ってあげたほうが猫にもよい効果があるのでおすすめです。

たとえば静電気をおさえたり、皮膚を乾燥から守ったり、ウイルスや菌を侵入させにくくしたり、猫の健康を保つ効果的な作用が期待できます。

ただし、加湿器なら何でもよいというわけではありません。猫が過ごすスペースに加湿器を置くならば、そのタイプを選び、注意点をおさえておく必要があります。

猫に使ってはいけない加湿器のタイプは?

加湿器と湯気

猫には、使ってはいけない加湿器のタイプは「スチームタイプ」の加湿器です。猫がふきだし口を触るとやけどをするリスクがあるので、このタイプは絶対に置かないでください。

それ以外のタイプであれば、猫が過ごす部屋の中で使用しても問題ありません。特にハイブリット式の加湿器は、安全性が高く、加湿力・お手入れのしやすさにも優れているのでおすすめです。

ほかには気化式・超音波式などがありますが、いずれも猫に問題ないタイプですので、それぞれ好みや機能を比較して選んでください。

猫に加湿器を使う際の注意点は?

指と注意点マーク

猫に加湿器を使用するにあたり、おさえておきたい注意点は2つ。「アロマは使用しないこと」「置き場所を工夫すること」です。

まずアロマですが、これは絶対にNG。猫は肉食性の動物なので、植物を分解・消化する機能をほとんど持っていません。そのため、アロマの植物由来の成分が体に入っても排出できずに、中毒を引き起こすリスクがあるのです。

加湿器のアロマはよい香りでリラックスもできますが、猫には有害なので水だけで使うようにしましょう。

また置き場所ですが、これは猫が倒さない・コンセントにいたずらできない場所が望ましいです。そのような場所がなければ、ガードを設置するなど対策を講じると安心です。

猫におすすめの加湿器は?

空気清浄機

猫におすすめの加湿器は「スチーム」タイプ以外なら基本的になんでもOKですが、特に犬猫に人気なものは、空気清浄機機能が付属しているタイプ。加湿されるうえに空気もきれいになるので、猫が過ごす部屋をより快適にしたい人におすすめです。

ただし、これらの商品は高価なことがデメリット。コストを抑えたい人には不向きかもしれません…。とはいえ、加湿機能だけのものであれば、数千円ほどで購入できる商品もあるので安心してください。

加湿器は、デザイン・予算・大きさ・タイプを考慮して、ニーズに適ったものを選択するのがベストです。

まとめ

加湿器と茶トラの猫

加湿器は一般的に乾燥が気になる冬に重宝されますが、猫にとってさまざまなメリットがあるため、冬でなくても乾燥していたらどんどん活用してください。

人と同じように猫も乾燥する生き物。ひどく乾燥すれば、風邪を引きやすくなったり、皮膚の調子が悪くなったり、静電気がバチバチしたりと不快なことがおきやすくなります…。そのようなことから猫を守るためにも、加湿器の導入はとてもよい選択といえるでしょう。

ただし、スチーム・アロマはNG。置く場所も事故が起こりにくいところを選んであげてください。

加湿器は猫との生活をより快適にし、健康を守るため大変役に立ちます。猫自身の快適さと健康へのメリットを踏まえ、乾燥している環境下では、積極的に加湿器を活用してあげましょう。

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