猫に「生クリーム」は大丈夫?ケーキやコーヒーミルク、少しなら舐めさせてもいい?

猫に「生クリーム」は大丈夫?ケーキやコーヒーミルク、少しなら舐めさせてもいい?

「愛猫の誕生日をケーキでお祝いしたい!でも人間用の生クリームは大丈夫?」と疑問を持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。この記事では猫に生クリームやケーキを与えても良いのかや、健康への影響などについて解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫に生クリームを与えてはダメ

生クリームを見る猫

人用の生クリームには糖分がたくさん含まれているため、猫に与えてはいけません。

肉食動物である猫は、糖分をエネルギーとして利用する能力が低く、摂りすぎた糖分が原因で肥満や糖尿病といった生活習慣病にかかる可能性があります。

少量舐めただけで死に至る可能性は低いですが、リスクがある食べ物をわざわざ食べさせる必要はないでしょう。脂質が多いため、消化器に大きな負担が与えられてしまうためおすすめできません。

乳糖不耐症やアレルギー症状がでることも

獣医師に抱っこされる猫

猫に生クリームを与えるリスクとして、乳糖不耐症やアレルギーがあります。

乳糖不耐症とは、乳製品に含まれる「乳糖」を消化吸収しきれず下痢や軟便、食欲不振などを引き起こすことを言い、乳糖を分解する酵素が少ない成猫に多く見られます。

生クリームにはわずかしか乳糖が含まれていないものの、猫によっては乳糖不耐症の症状が見られることがあるので、生クリームは与えない方が良いでしょう。

また乳製品にアレルギー反応を起こす猫もいます。過去に乳製品を食べて下痢や嘔吐をしたことがある猫には絶対に与えないでください。

ケーキやコーヒーミルクは与えてもいいの?

ミルクの匂いをかぐ猫

ケーキやコーヒーミルクも与えてはいけません。

人間用のケーキには大量の砂糖や牛乳が使われていて、肥満や糖尿病、乳糖不耐症の原因になりかねません。

植物性脂肪分や添加物など、猫の健康に良くない成分が使用されている場合もあるため与えないようにしましょう。

またコーヒーミルクは、増粘多糖類や香料などの添加物が多く含まれ、高脂肪である点から、猫に与えるメリットはほとんどありません。

生クリーム同様、少量を舐めただけで病気になる可能性は低いですが、継続的に与えるのはやめましょう。

そもそも猫はどうして生クリームを食べたがるの?

生クリームを狙う猫

猫が生クリームを欲しがる姿を見て「猫も甘いものが好きなんだね…」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし猫はほとんど甘さを感じることができません。

その理由は、猫は味を感じるセンサーが少ないからです。

「甘い」や「苦い」といった味覚は、舌の上にある味蕾(みらい)というセンサーで感じ取っています。味蕾の数は人間で約7,500個〜10,000個あるのに対して、猫は500個程度しかありません。

なぜ甘さを感じない猫が甘いものに惹かれるかというと、生クリームに含まれる「脂肪分の匂い」に反応しているから、と言われています。

脂肪は猫が生きていくうえで大切なエネルギー源であり、自分に必要な栄養素を匂いで感じ取っているというワケです。

どうしても欲しがる場合は猫用を与える

猫をケーキでお祝いする

人間用の生クリームは与えられませんが、どうしても欲しがる場合は猫用のケーキやスイーツがおすすめです。猫の健康を考え、砂糖や乳製品、食品添加物などを使わずに作られているものも多くあります。

ただし食べ過ぎはNG。ケーキやスイーツを与える日には通常の食事量を減らすなど、カロリー調整は必ず行ってください。

またアレルギー持ちの猫に与える場合は、アレルギーの原因となる食材が使われていないかを必ずチェックしましょう。

まとめ

生クリームの横でくつろぐ猫

人間用の生クリームやケーキには、猫の健康に良くない材料がいくつも使われています。少し舐めた程度なら問題ありませんが、肥満や糖尿病、乳糖不耐症などにならないためにも与えない方が良いです。

どうしても欲しがる場合は、猫用に作られたケーキやスイーツを与えましょう。持病や体質によっては与えることは適さない可能性が高いです。猫用でも適さないこともあります。猫の健康を第一に考え愛猫と楽しい時間を過ごしてくださいね。

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