猫が「家族を順位づけ」する真偽を態度の違いで読み解く
猫は、犬のように主従関係を持たない動物だといわれてきました。これは概ね本当です。人間に対しても、厳格な順位付けをするわけではありません。
ただし、一緒に暮らす人に対しては多少の優劣をつけることがあります。
では、具体的にはどのような人が慕われやすく、どのような特徴を持つ人物は避けられてしまうのでしょうか?
ここでは、4つの態度から見えてくる本音を紹介いたします。
1.母猫のように慕うかどうか
ご家族の中でも、とりわけ甘えられている人がいないでしょうか。その人の存在に気づくと猫が「ニャー」と鳴きながら駆け寄ったり…。
これはまさに、猫が『子猫モード』になっている状態。すなわち、母猫のように慕っているという証です。
主に、いつもご飯の支度やトイレ掃除を積極的にやっている人、本当に甘えたい時だけ甘えさせてくれる人などがターゲットになりやすいでしょう。
2.距離を取るかどうか
こちらは上記とは真逆の現象で、いつも避けられたり逃げられたりしてしまう人がいますよね。これは、残念ながら苦手意識を持たれています。
その理由は様々ですが、次のような特徴が見られることが多いので、身に覚えがある場合は今一度振り返ってみてください。
- しつこく構う
- 身振り手振り、声が大きい
- ビックリするようなイタズラを仕掛ける
ちなみに3番目の「ビックリするようなイタズラ」は、故意に大きな音を立てたり、猫の背後にきゅうりを置くなどのドッキリを指します。
これらはどれも猫が嫌がる行動や仕草の代表的なものであり、猫が本能的に怖いと感じてしまうもの。そのため、ご本人に悪気がなくても猫から距離を取られてしまいます。
3.「ダメ!」に従うかどうか
猫社会において、絶対服従というルールはありません。強いていえば、ボス猫の逆鱗に触れないように気をつけることくらいでしょう。
ただし、子猫時代は別です。母猫の言うことが絶対で、言いつけを守らなければこっぴどく叱られます。野生の暮らしでは、命に関わることが多いためです。
そのため、「ダメ!」という言葉に対して猫が好反応を示す相手は、その猫にとって尊敬に値する人であり、なおかつ母猫に近い存在になります。
4.注意した時に凝視するかどうか
叱られた猫が、直後にどのようなアクションを起こすかは重要です。このタイミングでじーっと相手を見つめる行為をしている場合は、反抗的、もしくは相手を見下していることが伺えます。
なぜなら猫の場合、一目置いてる相手に注意されたら目を逸らすことがマナーとなっているからです。ここに該当してしまう人は、苦手意識の項目と同様の行動を取っている可能性があります。
ちなみに、普段の生活の中で目を見つめるのは愛情表現です。あくまでも、叱られた時にどう出るかというお話です。
まとめ
猫は明確なランク付けとまではいかずとも、同居する家族に対して緩い優劣意識を持っています。今回は、その代表的なものを4つ紹介いたしました。
態度によって自分の立ち位置が見えてしまうと思うと、少し恐ろしいですよね。ご家族の中での順位はいかがでしたでしょうか。
「どうやら今はまだ順位が低そう…」という場合でも落ち込む必要はありません。無意識にでも愛猫が嫌がることをしていないかどうか今一度見直してみたり、愛猫が求めているお世話を継続することで愛猫の中での印象が変わっていく可能性が十分にあるからです。
愛猫の幸せを願いながら、少しずつ絆を強めていってくださいね。