1.段ボール製
こちら爪とぎはシンプルな横置き型が多いです。猫は段ボールが好きなので好まない子はあまりいないのではないでしょうか。加えてリーズナブルなところが飼い主さんのお財布にも嬉しいポイントですね。
横置き型の爪とぎは耐久性が低かったり段ボールクズが出やすいのが難点ではありますが、ホームセンターなどでも販売されていて手軽に購入できるため、気軽に交換が可能なところは助かりますね。
またメーカーによって爪とぎ自体の硬さが違っていたり、滑り止め付きのケースが付属しているものもあります。ケースが付属しているものは初期費用が少し高くなてしまいますが、一度購入すれば次からは中の爪とぎだけを交換すれば良いという特徴もあります。
ケースがない爪とぎは軽いため、猫によっては爪とぎのたびに動いてしまうところが使いにくいと感じることもあるかもしれません。しかし、筆者宅の猫の場合は後ろ足を片方乗せて動かないように押さえながら使用できています。また、爪とぎの上に乗って使う子も問題はなさそうです。
2.タワー・ポール型
柱などで爪とぎをしてしまう癖のある猫の場合は、縦置きが可能なポール型やタワー型の爪とぎが好まれるでしょう。
ポール型はキャットタワーの柱部分によく見られるように麻紐が巻きつけられているタイプが多く、このような爪とぎは支柱があるため安定して爪をとぐことができます。
タワー型も壁などに固定できますし、柱への爪とぎ防止が可能なコーナー型の爪とぎも最近ではよく見られるようになりました。
注意点としては、20cm程度の高さのものが多いため、完全に立ち上がって爪とぎをしたがる子の場合は長さが足りなくなってしまうこともありますので、事前に大きさをよく確認して購入する必要があります。
3.ベッド型
こちらはベッドにも爪とぎにも使えるもので、猫が横になりながら爪をとぐことも可能です。
爪をとがずにベッドとして認識する猫も中にはいますが、近年ではインテリアとしても人気のある商品が多いのが特徴です。
ベッド全体が爪とぎになっているので、体の大きな猫も安定して使えるのは安心できるポイントと言えるでしょう。また、ベッドとしての使用も想定されているため、耐久性の優れたものも多いです。
注意点を挙げるとすれば、値段が高いというところでしょう。頻繁な買い替えの必要がないとはいえ、1つ4000円以上するものも多いため、たくさん購入したいと考えた時にはネックになってしまう可能性もあります。
また、多頭飼いの場合は取り合いのケンカが起きないように注意する必要も出てくるかもしれません。
まとめ
爪とぎと言っても、実際色々な種類があって迷ってしまいますよね。また、猫によっては素材の好みもあるので「せっかく買ったのに使ってくれない…」ということもあるかもしれません。
筆者宅でも、よくカーペットで爪とぎをされるのでカーペット素材の爪とぎを購入したところ、見向きもされなかった…という経験があります。人間にはカーペットとの違いがあまり分からないかもしれませんが、猫にとっては何かが違うのでしょうね。
いずれにしても、愛猫の好みは飼い主さんが見極めるしかありません。最初は色々な爪とぎを準備しつつ使う頻度の多いものを次から購入するようにする、など工夫はしてあげたいですね。