先住猫がいてもう一匹飼おうか迷っている方や最近多頭飼いを始めた方にとって、猫たちが仲良くしてくれるかどうかは心配の種ですよね。野生や多頭飼いの猫たちを見ていると特定の猫が優位に立っているように感じる場合があるかもしれませんが、猫同士の上下関係は曖昧でぼんやりしたものだといわれています。
猫は元々単独行動をする生き物ですので、他の猫のことが気にならないのかもしれません。しかし、多頭飼いをしていて一緒に生活をする場合には、なんとなく上下関係ができることもあるようです。
一方で、人間でいう上下関係とは異なり、猫同士の場合は立場が下に見える猫が必ず従うというわけではありません。弱い立場に見える猫からちょっかいをかけることもよくあります。
そこで今回は、飼い主さんが猫同士の「上下関係」を見極める方法についてご紹介していきます。多頭飼いを検討されている場合は、上下関係を理解することで弱い立場の猫がストレスを感じていないか見極めることにも繋がりますので、ぜひ参考にしてみてください!
1.どちらが追いかけているかに注意する
多頭飼いをしている自宅で猫同士で突然追いかけっこがはじまることはよくあると思いますが、この時追いかける側になっている猫は強い立場にあることが多いです。
本気で追い詰めているわけではなく、ちょっかいをかけるような意味合いの行動のようです。
2.自分の場所を譲っているか観察する
優位にある猫は常に堂々としていて、自分の通りたいところや寝たい場所を好きに使います。
仮に他の猫が先にその場所にいたとしても、「相手が場所を譲るのが当然」かのように振る舞うようです。そのため、他の猫が来た際に自分の場所を譲る場合には、弱い立場にあることが多いといえるでしょう。
3.他の猫と目を合わせるかどうか観察する
優位にある猫は、追いかけまわす前などに、他の猫を睨むことがあります。
しかしこの時、弱い立場にある猫は睨み返すことができないようで、相手の目線を避けようとします。
また、その後耐えきれなくなって他の場所に移動することもあるようです。
猫同士の上下関係を知ることが重要な理由
冒頭でもご紹介しましたが、猫の上下関係はぼんやりとしていることが多いため、必ずしもなければならないものではありません。また、上下関係がなくても仲良く暮らせている場合には、無理に上下関係を意識する必要もないようです。
ただし、上下関係がないことで秩序が乱れてしまっている場合や、反対に上下関係が存在することで片方の猫が明らかにストレスを感じている場合(食欲の減少、トイレの頻度の変化など)には注意が必要です。
事前に双方の立場や行動の違いを知っておけば、トラブルが起こった際に飼い主さんがすばやく対処することもできますので、上記でご紹介したポイントはぜひ注意して観察してみてください。
まとめ
今回は、猫の「上下関係」の見極め方についてご紹介してきました。
そもそも個人単位で行動することが多い猫は上下関係をあまり気にしていないことも多いです。しかし、飼い主さんが正しく理解しておくことで、何かあった際にすぐに行動できたり、信頼できる獣医さんへ相談しやすくなります。
猫同士も快適な生活を送れるように、複数の猫と暮らす際にはぜひ参考にしてみてください!