猫が「無視されたニャ…」と感じた時の行動
猫は本当にきまぐれですよね。こちらが呼びかけても素っ気ない態度かと思えば、自分が構って欲しいときに相手にされないのはイヤなのです。
猫の多くはわがままでツンデレなので、こちらの都合はお構いなしに自分のタイミングで「構って!」と猛アピールしてくるのです。
そこで今回は、猫が飼い主さんに無視されたと感じた時の行動を紹介いたします。飼い主さんがどのようにフォローすれば良いかも合わせて解説いたします。
1.とにかく鳴く!
「ニャーン」という長い鳴き声は要望の合図。「無視しないで〜」というメッセージ性も込められています。
ここですぐに構ってしまうと、鳴き癖がつく可能性も否めませんが、同時に大事な要望を見逃すリスクも伴います。そのため、愛猫の鳴き方が激しい時は、次のようなことを確認してください。
- 怪我をしている様子がないか
- トイレが汚れていないか
- 毛玉を吐いた痕跡がないか
- 同居猫がピンチに陥っていないか
猫は賢い動物なので、これらのことを知らせてくれることがあります。闇雲にスルーするのではなく、猫の周囲を観察するようにしてください。
2.じーっと見つめる
忙しい時に限ってじーっと視線を感じることはないでしょうか。目を逸らしてもまた視界に入る位置で見つめてきますよね。この行動も、「私を見て」という合図です。
まるで無言の圧力なのですが、そういう時はゆっくり瞬きをしてあげてください。これは、「大好きだよ」という猫語のジェスチャーになります。
もちろん直接言葉でメッセージを伝えてあげてもOK。「後で遊ぼう!」と約束してあげるのも有効です。
猫はこちらが何らかのリアクションを返すことで心が満たされるので、これらのフォローをしてあげれば行動が落ち着くでしょう。
3.イタズラをする
これは少々困ったパターンです。飼い主さんに振り向いてほしいが故に棚にあるモノを落としたり、ゴミ箱を漁ったりすることがあるのです。
危険なことをした場合は「ダメ!」と言葉で伝えて注意してください。ゴミ箱を漁るような、こちらが望まないイタズラに対して叱った後は、少しだけ無視をします。そして、素直にやめてくれたら褒めるようにしてください。
イタズラに対する長期的な対処法としては、次のようなことを実践してみてください。
- 危険なものは放置しない
- 大事なものは手の届かない場所で保管する
- 1日の中でスキンシップを取る時間を作る
4.パソコンの上に乗る
猫がパソコンやキーボードの上に乗るは、本体が温かくて心地よいからという意味合いがあります。しかし、心境によっては「飼い主さんはこれで作業ができなくなるぞ♪」という思いも込められるのです。
この行動には、「飼い主さんのそばにいたい」「隣でなでなでしてほしい」という猫の甘えんぼうな一面が出ているのです。
有効なフォロー手段としては、パソコン周辺に愛猫のスペースを作ること。お気に入りの箱やブランケットなどを近くに置いてあげてください。
そしてパソコン作業の合間に時々撫でてあげたり、声をかけてあげることで、猫は満足してくれるようになるでしょう。相手が子猫の場合は、寝落ちするまで遊んであげれば、子猫が爆睡している間に作業効率が上がります。ほんの数分で済むので、休憩だと思って試してみてください。
まとめ
猫は『無視された』と感じると、あの手この手で相手を振り向かせようとします。
もちろんその要求の全てに応えることはできませんが、中には重要な要望もあるので確認だけはしてあげてください。特に、滅多に鳴かない猫が必死に何かを訴えている場合は要チェックです。
とはいえ、日頃から愛猫が過剰な「構ってちゃん」にならないようにしておくことをおすすめします。そのためには、毎日の「一緒に遊ぶ時間帯」を決めておきましょう。
元々猫はルーティーンに沿った生活を好みます。飼い主さんと過ごす時間もそこに組み込んでしまうことで、その他のタイミングで執拗に構ってアピールをすることがなくなるのでおすすめです。