猫はどうして『ごめん寝』をするの?4つの理由と注意すべき場合とは

猫はどうして『ごめん寝』をするの?4つの理由と注意すべき場合とは

猫が前足の間に顔を埋めている寝姿は「ごめん寝」と呼ばれています。全ての猫がこの「ごめん寝」をするわけではありませんが、している場合には理由があるようです。それでは、見ていきましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

️1.光がとても眩しい!

ごめん寝をしている猫

目の構造によって光を多く感じる猫は、ごめん寝をして眩しさから逃げています。

網膜の後ろに、タペタムという反射板があります。人に比べ猫はごく微量の光であっても、タペタムによってより鮮明に感知することができます。その光が視神経を刺激し、暗い場所でも物を見ることができるのです。ちなみに猫は、他に動いている物を見つける動体視力が優れていますが、視力自体は良くありません。

もし猫が眩しい場所でごめん寝をしている場合、人間から離れたくないためにまぶしくない場所に移動したくてもしていない可能性があります。その場合は、部屋の電気を弱めたり、日中の日差しにはカーテンを締めるなど、一緒にいる場所の光の量を少なくしてあげましょう。

️2.周辺をうるさいと感じている

ごめん寝の後ろ姿

耳の良い猫は、騒々しさから逃れるためにごめん寝をすることがあります。

猫の聴力は大変素晴らしく、200m先を歩いているネズミや虫の音を聞こえると言われています。野生時代の名残りから、寝ている間も猫の耳はアンテナとして敏感に機能しています。

ごめん寝をすると耳の向きが下になるため、騒々しい雑音を減少させることができると考えられます。

️3.うつ伏せで寝落ちしてしまった!

香箱座りで寝ている猫

身体の柔らかい猫は、座った体勢からごめん寝をしやすいようです。

特にリラックス気分の香箱座りをしている最中眠気に襲われ、頭を前に倒してごめん寝をする場合もあります。

なお、小さな頃の名残りで、柔らかい物に顔を埋めて寝る姿も「ごめん寝」とも言われます。子猫時代に母猫の身体の中へ顔を埋めて寝ていたからです。

️4.体調が悪い危険性 がある

ヘッドプレッシングしながら眠る猫

一見寝ているように見えて、実は頭を壁や柱などに押し付けている「ヘッドプレッシング」が見られる場合は、病気の可能性があります。

壁や柱など硬い場所に、猫が頭を押し付けて動かない場合は脳に何らかのトラブルが発生しているかもしれません。ヘッドプレッシング以外の症状として、同じ場所をウロウロする、発作が起きている、視覚の障害がある、壁をじっと見つめたまま動かない、鳴き声や鳴く頻度が異常などの様子が見られます。

少しでもおかしいと思う場合は、手遅れにならないように、すぐに病院を受診してください。

️まとめ

ごめん寝する猫

猫はどうして『ごめん寝』をするの?4つの理由と注意すべき場合とはについてお伝えいたしました。

大変に可愛らしいごめん寝には、様々な理由のあることがわかりますね。気持ち良さそうに穏やかに眠っている時は、ぜひ愛猫のごめん寝姿を堪能してくださいね。

ただし、病気が関わっていると思える場合は、すぐに対処ができるようにしておきましょう。

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