猫の6大欲求
1.生理的欲求
お腹が空いたら何か食べたくなり、喉が乾いたら水を飲みたくなるのは猫も人も同じです。他にも睡眠や排泄といった生命維持に欠かせない欲求のことを、生理的欲求といいます。
生理的欲求は猫にとっても人にとっても重要かつ根源的な欲求であり、生きていくために最低限満たされていなくてはなりません。
2.安全欲求
病気や怪我をせずに安全に生活がしたいという安全欲求も、猫と人に共通する、生きるうえで土台となる欲求です。愛猫の安全欲求を満たすために、飼い主さんはお家の中での事故や脱走、誤飲誤食などを防ぐ対策を徹底してくださいね。
3.衛生管理の欲求
猫はとてもキレイ好きなので、自分が生活する空間が清潔な状態であることを求めています。特にトイレが汚れているとストレスを感じて、トイレの使用を拒否することさえあるので注意が必要です。
皮膚トラブルの予防や日々の健康管理のためにも衛生的な清潔環境にすることは大切です。飼い主さんは愛猫が快適に生活できるように、部屋やトイレの掃除をこまめにしてください。
4.縄張り欲求
猫は縄張り意識が強い動物なので、自分が安心して過ごせるテリトリーを必要としています。
特に多頭飼育をしている場合は、猫同士がお互いのテリトリーを侵してしまい、ストレスが溜まったりトラブルが発生したりするケースも少なくありません。
場合によっては、多頭飼育の場合はエリアごとに住み分けが必要になることもあり、現在の環境で問題がある場合に大きな負担となってしまうこともあります。
飼い主さんはキャットタワーや猫用ベッド、ハウスなどの愛猫がひとりでゆっくり過ごせる場所を用意してあげましょう。
5.狩猟欲求
野生時代に狩りをして生活していた猫には、「獲物を捕まえたい!」という狩猟欲求があります。食べるためではなく狩りをすること自体が目的なので、飼い主さんがおもちゃを獲物に見立てて遊んであげることで、猫の狩猟本能は満たされるでしょう。体力の発散にもつながります。
飼い主さんはおもちゃをネズミや鳥のように動かして、愛猫がしばらく追いかけた後で捕まえさせてあげてください。
獲物を仕留められないまま遊びが終わると、かえって猫のストレスになってしまうので要注意です。
6.触れ合いたいという欲求
猫は警戒心や縄張り意識が強く、ひとりでいることを好む傾向がありますが、実は飼い主さんとの触れ合いを求めています。
飼い主さんとスキンシップをとり、愛されていると実感することは猫が幸せになるためには欠かせないのです。
愛猫からの「甘えたい」というアピールがあった時には、決してスルーせずに満足するまで甘えさせてあげましょう。飼い主さんが優しくなでたり声をかけたりすると、猫は欲求が満たされて喜んでくれますよ。
猫が欲求不満な時の対処法
欲求が満たされない状態が続くとストレスが溜まって、猫が体調を崩したり問題行動を起こしたりする可能性があります。
愛猫が欲求不満になっていることに気づいた時は、猫の欲求のうち何が満たされていないのかを考えて、欲求を満たす努力をしてくださいね。
猫が生きるうえで欠かせない生理的欲求や安全欲求は満たせていても、その他の欲求を満たすことは、ついつい後回しになってしまうものです。
たとえば毎日ごはんはしっかり与えていても、忙しい時はスキンシップの時間が減ってしまったり、掃除を怠ってしまったりする方もいるのではないでしょうか。
猫の欲求を常に100%満たすことは難しいかもしれませんが、愛猫が欲求不満になる前に不満を解消してあげたいですね。
いつもよりスキンシップの時間を多くとったり、おもちゃで一緒に遊んで体を動かしたりする日を定期的に設けると、猫の欲求が満たされるうえにストレス解消にもなるのでおすすめですよ。
まとめ
猫と一緒に暮らす以上は、生きるうえで欠かせない生理的欲求や安全欲求を満たすだけではなく、猫がもっと幸せに過ごすための欲求も満たせるように努力したいですよね。
人間にはない「自分だけの縄張りが欲しい!」「獲物を狩りたい!」といった欲求も、猫にとっては重要なものです。猫特有の欲求についても理解して、愛猫にとって満足度の高い生活の実現を目指してくださいね!