️1.猫が体調不良になる
猫と一緒に暮らしていれば、しばしば猫のために叱らなくては…という場面に遭遇します。しかしその時、猫をあまりにも叱りすぎてしまうと、猫はストレスを溜めさせてしまいます。酷い場合は、猫の健康に悪影響を及ぼしてしまうことも。
特に人間が興奮して出す大きな声は、聴力の良い猫へ大きな負担となります。そして、驚いて逃げていく猫を追いかけてまで叱ることも、猫の苦しみを増やすだけで解決にはなりません。
なお、猫の身体を叩いて叱るのは問題外ですので絶対にやめてください。
️2.猫の問題行動がエスカレートする
問題行動を起こしている猫を抱き上げ、その場から引き離すのは避けた方がよいかもしれません。
叱るために抱き上げているのに、猫は人間が喜んで抱き上げていると勘違いをして、問題行動は減るどころかどんどん増えていってしまう可能性があります。
甘噛みではなく本気で噛んでくる猫に対して、「痛い!!!」と言いながら手で払いのける行動も同じです。特に攻撃的な行動がエスカレートする危険性が高まります。
️3.名前を呼ばれると恐怖を感じるようになる
何度も猫の名前を呼びながら叱り過ぎてはいけません。
ご飯をあげる時や帰宅時など、猫とのコミュニケーションで名前を呼びますよね?しかし、叱る時にも名前を呼んでしまうと、「名前を呼ばれる=嫌なことをされる」と認識し、自分の名前を聞くだけで恐怖を感じ逃げ出してしまいます。
絶対に、猫の名前を言いながら嫌がることをするのはやめましょう。
️「叱りすぎ」にならないおすすめの対応とは
まずは、猫を叱らなくてはならない原因を取り除きましょう。叱らないで済む環境を構築できれば、叱る必要が無くなりますので、お互いのストレスも激減します。
具体的な対応としては、爪研ぎされたくない物や遊ばれたくない物は、猫のいる部屋に置かないことが肝心です。そして、猫が気に入るような爪とぎを新しく用意してあげましょう。また、一緒に暮らす部屋の中は、猫は自由に行動できるようにしてあげましょう。
出来れば猫を叱らないで済むことが一番ですが、猫の安全のために叱らなくてはいけない場合もありますよね。とはいえ、人間に歩み寄って一緒に暮らしてくれる猫が、人とは異なる動物種であることも忘れてはいけません。
家具やソファへの爪研ぎやイタズラは、人間から見ると問題行動に見えます。しかし健康的な猫が誰でもする自然の行動だということも理解し、くれぐれも「叱りすぎ」にはならないように上手にしつけができるように工夫することをおすすめします。
️大切なフォローの仕方とは
猫を叱りすぎてしまったなぁ…というときは、いつもよりスキンシップを多めにしてあげましょう。
飼い主の表情・心臓音・雰囲気などから、猫は人間の気持ちを敏感に察知しています。何かはわからないけれど、人間が怒っていると気がついています。
少しだけ時間が経ち、猫が落ち着いたならば、入念なスキンシップをしたり一緒に遊ぶなどして、しっかりと愛猫の気持ちのフォローをしてあげましょう。
️まとめ
猫に『叱りすぎ』が危険な理由3つ 上手な叱り方と大切なフォローの仕方とはについてお伝えいたしました。
愛猫のためとはいえども、「叱りすぎ」になってしまえば、当然繊細な猫にとっては負担の多いストレスがかかってしまう危険性があります。
猫と人間の価値観はそもそも異なっていることをきちんと理解した上で、愛猫との暮らしを構築していく方法を常に考えていかなければなりません!