よく鳴く猫とあまり鳴かない猫の違い
1.よく鳴く猫は甘えん坊な性格、鳴かない猫は自立心が強い
よく鳴く猫とあまり鳴かない猫では、性格に違いがあるようです。飼い主さんに「なでて!」「一緒に遊んで!」「お腹が空いたよ!」などと鳴いてアピールすることが多い猫は、甘えん坊で活発な性格をしています。
猫は知能が高いので、鳴けば飼い主さんが甘やかしてくれることがわかっているのです。愛猫の鳴き声を聞くとすぐに駆けつけて要求に応えるタイプの飼い主さんの場合、猫はますます鳴いて甘えるようになることも…。
一方あまり鳴かない猫は、精神的に自立していておっとりした性格の子が多いです。要求がある時や何かに困っている時でも、自立心が強い猫は甘えん坊な猫ほど飼い主さんに頼らない傾向があります。
飼い主さんは愛猫の性格を理解したうえで、控えめなアピールやSOSを見逃さないようにしたいですね。
2.飼い主さんのお世話がどのくらい行き届いているか
猫が鳴く主な理由は、要求や不満があるからです。飼い主さんのお世話が行き届いている猫は、わざわざ鳴いて要求や不満を伝える必要がないので、あまり鳴かない傾向があります。
愛猫がよく鳴く場合は、トイレが汚れていることが多い、飼い主さんが他の猫や子どものお世話で忙しい、騒がしくてリラックスして過ごせる場所がないなど、お世話や環境に対して満足できていないのかもしれません。
愛猫がストレスを溜めてしまわないように、ぜひお世話の仕方や生活環境を見直してみてください。
3.避妊・去勢手術をしているかどうか
発情期のメス猫は、オス猫に自分の居場所を伝えるためによく鳴くようになります。基本的にオスはメスほど鳴き声をあげませんが、メスの鳴き声を聞くと返事をするために大きな声で鳴くことも珍しくありません。
普段はあまり鳴かない猫でも、発情期にはうるさいと感じるほど鳴くようになるので、戸惑ってしまう飼い主さんもいることでしょう。
猫の発情行動は避妊・去勢手術によって抑制できるので、愛猫の発情期の鳴き声に悩んでいる場合は、避妊・去勢手術を受けさせることを検討してみてください。
よく鳴く猫とあまり鳴かない猫、それぞれに必要な対応は?
愛猫がよく鳴く場合は、甘えん坊すぎてワガママになっていたり、不満やストレスを抱えていたりする可能性があります。
要求が通るまで鳴き続けるようなワガママな性格になってしまっている場合は、鳴いている時にはあえてスルーして、大人しくなってから要求に応えることで、「鳴けば要求が通るわけではない」ということを愛猫に学習してもらいましょう。
ただし飼い主さんのお世話の仕方や環境に問題があって、猫が不満やストレスから頻繁に鳴く場合には、愛猫からの訴えを無視するのではなく、不満やストレスを取り除く努力が必要です。
一方あまり鳴かない猫は、それほど不満やストレスを感じていないということなので、今までと対応を変える必要はないでしょう。
注意が必要なのは、普段あまり鳴かない猫がSOSを発するように鳴き出した時です。体調が悪かったり痛むところがあったりするのかもしれないので、念のため動物病院で診察を受けることをおすすめします。
まとめ
よく鳴く猫とあまり鳴かない猫では、猫の性格や飼い主さんのお世話に対する満足度に違いがあるようです。猫の性格にも個性があるので、よく鳴く猫と鳴かない猫のどちらが優れているということはありません。
とはいえ飼い主さんがストレスを感じるほど、愛猫がしつこく鳴き続ける場合には対処が必要です。愛猫のワガママを改善したり、お世話や環境に対する不満やストレスを取り除いたり、猫が頻繁に鳴かなくてすむようにしっかり対処してくださいね。