優しい性格の猫の特徴
1.同居猫におもちゃや食べものを譲ってあげる
猫の優しさは、多頭飼育をしている場合に発揮されることが多いです。猫は群れで行動する動物ではないので、同居猫の間に明確な上下関係はありません。猫同士の関係性において多少の優劣はあっても、自分よりも優位な猫には絶対に服従しなくてはならないというわけではないのです。
対等な仲間として関係を結んでいる同居猫に、なぜかおもちゃや食べものを「お先にどうぞ」「こっちもお食べ」と譲ってあげる猫は、優しい性格といえるでしょう。
特に本来は自分のほうが優位な立場である先輩猫や体の大きな猫が、後輩猫や体の小さな猫におもちゃやごはん、おやつを譲ってあげている場合は、大きな優しさを感じられますね。
2.子猫や赤ちゃんの面倒を見ようとする
優しい性格の猫は、子猫や赤ちゃんの面倒見もよいです。
やんちゃな子猫が構ってほしくて飛びかかってきた時には、怪我をさせない程度に手加減してじゃれてあげたり、しっぽをおもちゃのように動かして遊び相手になってあげたり、丁寧に毛繕いをしてあげたり…。まるで母猫のように世話を焼き、温かく見守ってくれる先輩猫の存在は心強いですよね。
また飼い主さんに赤ちゃんが産まれると、赤ちゃんを守るべき存在だと認識して見守ってくれたり、優しく寄り添ってくれたりする猫もいます。
飼い主さんを赤ちゃんにとられたと感じてヤキモチを焼いてしまう猫がいる一方で、泣いている赤ちゃんを飼い主さんに代わってあやすなど、育児をサポートしてくれる母性と優しさに溢れる猫も少なくないようです。
3.嫌なことをされても怒らない
猫は嫌なことをされると、相手が飼い主さんであっても「シャーッ」と威嚇をしたり、猫パンチをしたりして怒ります。しつこく構いすぎてしまった時や、突然体に触って驚かせてしまった時に、愛猫に怒られたという経験は多くの飼い主さんにあるのではないでしょうか。
しかし優しい性格の猫は「嫌だな~」と感じても、それを態度に出さず我慢する傾向があります。ただしめったに怒らない優しい猫も、決してストレスを感じていないわけではないので、たとえ本人が怒らなくても猫が嫌がることはしないように気をつけてくださいね。
優しい性格の猫と暮らすうえで気を付けるべきことは?
優しい性格というのは美点でもありますが、優しさゆえに色々なことを我慢してストレスを溜めてしまっている猫もいます。愛猫が優しい性格をしている場合は、飼い主さんがしっかりストレスケアをすることが大切です。
同居猫に譲ってばかりだったり、嫌なことをされても怒らず我慢していたりする子は、とても気遣い屋さんです。気遣いばかりでは猫も疲れてしまうので、誰にも気兼ねせずひとりでリラックスできる専用スペースを用意してあげたいですね。
また飼い主さんとのスキンシップや、一緒におもちゃで遊んで体を動かすこともよいストレス解消になります。優しい性格の猫には、飼い主さんも最大級の優しさを持って接し、快適な生活が送れるように精一杯のフォローをしましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:小太郎とさくら♂ / ノルウェージャンフォレストキャット / 0kg
猫にも個性があり、甘えん坊な猫もクールな猫も、気分屋な猫も、みんなそれぞれ魅力的ですよね。しかし多頭飼育をする場合や、小さなお子さんのいるご家庭で飼うのに最適なのは、やはり優しい性格の猫ではないでしょうか。
優しい猫は相手に合わせるのが得意なので、和を乱すことなく仲間や家族と良好な関係を築いてくれます。ただしそれは優しい猫が我慢をしたり、相手に譲ってあげたりしているからこそ保たれている調和であることを忘れてはいけません。
飼い主さんは、心優しい愛猫がストレスを溜めてしまわないように、そっと寄り添ってフォローしてくださいね!