猫と「意思疎通ができた!」と感じるタイミング5つ♡

猫と「意思疎通ができた!」と感じるタイミング5つ♡

愛猫と一緒に暮らしていると、意思疎通がなかなかできずに「どうして分かってくれないの!?」という気分になる時があります。そんな時は、つくづく会話ができたら良いのにと思います。しかし「気持ちが伝わった!」と感じた時の喜びはひとしおです。猫飼いさんたちが「意思疎通ができた!」と感じた時の経験談を拾い出し、意思疎通のコツを探ってみました。

異種間のコミュニケーション

子猫を抱く子ども

猫には、人の2〜3歳児程度の知能レベルがあるといわれており、学習能力もコミュニケーション能力も高いと考えられています。猫の脳の構造と人の脳の構造はよく似ており、猫にも豊かな感情があることが分かっています。

しかし猫の脳は、人の脳よりも言語機能や合理的な思考、倫理性などの精神活動に関わる大脳新皮質が小さく、単語を覚えることはできても、人の言葉をそのまま理解することはできないことも分かっています。

そこで猫は、自分の得意な聴覚、嗅覚をはじめとした五感の記憶と経験に基づいた学習結果を元に、飼い主さんとの間に独自のコミュニケーション手法を編み出しているのだと考えられています。

例えば、いつもの時間に起きられなかった朝、愛猫から絶妙な起こされ方をしたという経験を持つ飼い主さんは多いはずです。これも、あの手この手を試した結果、「これが最も効果的!」という方法を見つけ出した猫が、それを活用しているのです。

ちなみに我が家では、「鼻の穴の縁に爪を引っ掛けてピンっと弾く」というのが、最終的にたどり着いた究極の起こし方でした。

これは、愛猫から飼い主さんへのアプローチの例ですが、飼い主さんが愛猫に対して「意思疎通ができた!」と感じるタイミングについて、猫愛好家の方たちの経験談の中から拾い出してみました。

猫と意思疎通ができたと感じるタイミング

話しかけられて反応する猫

1.名前を呼ぶと返事をする

これは、多くの飼い主さんが経験していることだと思います。飼い主さんが愛猫の名前を読んだ時に、愛猫が初めて「ミャァ!」とか「ンー」などと声を出して返事をしてくれた時の感動は、忘れ難いのではないでしょうか。

「愛猫が自分の名前を覚えてくれたんだな!」と感じ、飼い主さんの思いが愛猫に伝わり始めたのだとかみしめた瞬間だったはずです。

もっとも年月が経つに連れ、だんだん返事をしなくなり、面倒くさそうにしっぽで床をぱたんと叩くだけになってくる猫もいますが…

2.話しかけると合いの手を入れる

愛猫に一所懸命に話しかけていると、絶妙なタイミングで愛猫が「ミャ」などと小さな声で合いの手を入れてくれることがあります。

もちろん、話している内容が理解できていないことは分かっているものの、絶妙なタイミングの合いの手は、こちらの話を聞いてくれているのだなと感じ、一種の意思疎通ができたと思えるタイミングの一つだといえるでしょう。

3.ご飯の支度をしているといつの間にかやってくる

愛猫のご飯の支度をしていると、いつの間にか足元にやってきて、いかにも期待で胸を膨らませているといった瞳で見上げていることがあります。

これも、愛猫が飼い主さんの行動や物音からご飯をもらえると察知した証であり、お互いに意思疎通ができているタイミングだといえるでしょう。

4.病院に連れて行こうとすると逃げて捕まらない

どんなに気付かれないようにと気をつけていても、愛猫を動物病院に連れていこうとしている時には、逃げたり隠れたりしてしまって捕まえることができません。これは逆の意味で意思疎通ができてしまった結果です。

お互いに相手の行動をよく観察し、相手の気持ちを裏の裏まで読み合う駆け引きを、ゲーム感覚で楽しめるようになりたいものです。

5.愛猫の要求を感じて応えたところ、満足してもらえた

飼い主さんによって具体的な内容は異なると思いますが、愛猫からの要求を感じてそれに応えたところ、愛猫が思った通りの反応を示したといったやりとりも、意思疎通ができたと感じるタイミングです。

あるエッセー漫画で、愛猫の視線で「寝床を整えて欲しがっている」と感じた飼い主さんが目の前で寝床を整えたところ、すぐに入っていき寛いでいたのを見て嬉しかったという日常が描かれていました。

こういう場合は、一方通行ではなく双方のやり取りが思った通りに進んだことで、より強い充実感と喜びを感じられます。この漫画にも描かれていましたが、おそらく愛猫の方も「おぉ、気持ちが通じたぞ!」と喜んでくれていたに違いありません。

愛猫と意思疎通を図るためのコツ

飼い主とハイタッチする猫

猫は、数十個程度の単語であれば覚えられるということが分かっています。そのため、これは覚えてほしいという単語を積極的に使い、代替となる単語は使わないように意識すると、しっかり愛猫に覚えてもらえるはずです。

特に褒め言葉やダメだということを伝える単語は、ご家族の中でも統一して使用することがポイントです。

愛猫に覚えてほしいことは、単語であれ行動であれ、何度も繰り返すことが大切です。ある行動をすると嫌な結果になると覚えればその行動をしなくなりますし、嬉しい結果になると覚えればその行動を積極的にするようになります。

つまり、猫のしつけが上手にできるようになれば、しっかり愛猫と意思疎通ができるようになったということなのではないでしょうか。

愛猫との意思疎通を図るためには、猫の習性をよく学び、猫の感じ方や気持ちを考えたトレーニングを日々実践していくということが、地道ですが大切なことだといえそうです。

まとめ

鳴いてアピールする猫

愛猫と接していると、分かってもらえずもどかしい思いをすることがたくさんあります。しかしよく考えれば、言葉が通じ合う人間同士でも感じることですので、猫との意思疎通が難しいのは当たり前なのかもしれません。

猫の習性や学習能力を理解した上で、飼い主さん側からも愛猫に対して積極的にコミュニケーション方法を編み出していくと、お互いに意思疎通が図れたと嬉しく思えるタイミングが増えていくかもしれません。

スポンサーリンク