愛猫が7歳になったら始めたい5つのこと
7歳はシニアの入口。ちょうど年齢の節目にあたる時期なのです。見た目も行動もまだまだ若いと感じる今だからこそ、気にかけてほしいことがあります。
ここでは、7歳になったら始めてほしいことを5つ紹介いたします。
1.水分補給に気を配る
猫の命を脅かす、最も恐ろしい病気は腎臓病です。
猫は元々、砂漠で生活してきた名残りから水を飲む習慣が身についていません。これが原因で、シニアになると腎臓を悪くする猫が多いのです。
年齢を問わず水分補給は重要なのですが、7歳になったらより一層気を配ってあげましょう。いつでも新鮮な水が飲めるように、水飲み場は数箇所用意してください。
特段水を飲むことが苦手な猫の場合は、微量のマタタビを混ぜてみると良いでしょう。もちろん、ウェットフードから水分を摂取してもOKです。ただし、ウェットフードの置き餌は厳禁です。
2.肥満に気をつける
7歳にもなると、子猫のように活発に遊ぶ機会が減ってしまいます。食べて寝る生活を繰り返していると、肥満になるリスクが上昇するでしょう。肥満は万病の元といわれるほど侮れない存在です。
運動量が減ってきたと感じたら、食事の量を見直してみてください。まずは気持ち程度減らしてみましょう。
猫の場合はストイックなダイエットが命取りになってしまうため、肥満予防を目的とする際も極端に食事を抜かせないように気をつけてください。
3.できる範囲で運動してもらう
運動不足が招くのは肥満だけではありません。足腰の衰えを早めてしまう可能性があります。
飼い主さんが誘えば遊んでくれる場合は、積極的に遊んであげましょう。食いしん坊さんの場合は、転がすとおやつ(キャットフードでも可)が出てくる知育玩具を活用することもおすすめです。
どうしても運動してくれないという場合は、食事場と水飲み場、トイレをそれぞれ離れた位置に設置してください。その分の移動が程よい運動になるでしょう。
4.積極的に声をかける
「おはよう」「ただいま」「元気?」「今日も可愛いね」など、些細な言葉で構いません。日頃から積極的に声をかけるようにしましょう。
これも水分補給と同様に、全ての年齢において大切なのですが、7歳からは少し意味合いが変わります。
それは脳に刺激を与えて認知症を防ぐこと、常に安心感を与えて不安にさせないこと(これも認知症予防の一環)、聴覚の反応を見ることなどの役割を果たします。
若い頃はコミュニケーションを取ることがメインの目的になりますが、シニアでは健康寿命を伸ばすことが最大の目的です。「おはようからおやすみ」の言葉ひとつひとつを大切にしていきましょう。
5.見守りを強化する
シニアの初期段階では、まだまだ自力で身の回りのことができる年齢です。なので基本的な生活は変えず、見守りを強化するように心がけましょう。
見守りが重要な理由は、愛猫の小さな異変や怪我に早く気づくためです。
見た目が若いとはいえ、これまで飛び乗れていた場所に飛び移れなくなったり、食欲や水分の取り方に変化が出たりする可能性があります。
一緒に過ごせる時間は、さり気なく行動を観察してみてください。これまでにない変化を感じた際は、早めに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
ご長寿さんの猫が増えている今、「7歳はまだまだ若い」という認識がある方は少なくないのではないでしょうか。しかし実際には、猫の7歳という年齢は、シニアの入口にあたるターニングポイントです。
元気で若々しいと感じられる時だからこそ、本格的なシニアに備えて意識してほしいことを今回解説いたしました。
食事に関しては、愛猫の運動量や食欲に応じて適切な切り替えを行ってください。判断が難しいと思ったら、ワクチン接種などの機会を通して獣医さんに相談することをおすすめします。
愛猫の健康寿命を伸ばし、楽しいシニアライフが送れますように!