実は立派な「お仕事」!?おもしろかわいいルーティンとは
家猫はのんびりしていると思われがちなのですが、実は着実にこなしている任務があるのです。ここでは、仕事に位置づけられる「おもしろかわいいルーティン」を紹介いたします。
1.お昼寝
飼い主さんが一生懸命に働いている間、猫は多くの時間をウトウトしながら過ごしています。人間の感覚からすると「羨ましい」と思うかもしれませんね。しかし、お昼寝は猫にとって欠かせない業務の一環です。
というのも、猫は夕方や明け方に狩りをする動物なので、日中は無駄な動きをせずに休むことに専念します。そうすることで、狩りの成功率が上がるのです。
生きるための休息。これはもう立派なお仕事といえるのではないでしょうか。
2.パトロール
お昼寝と同じくらい毎日見かける光景が、パトロールではないでしょうか。猫はある一定の時間帯に決まった場所をウロウロして歩きますよね。
この行動にも、明確な目的があります。それは縄張りの点検。猫には縄張り意識があるので、怪しい侵入者がいないか、今いる場所が本当に安全かを確かめているのです。
これも、単独で生きる猫にとっては欠かせない日課です。安全が保証されている家猫にも野生の本能があるため、毎日家の中をパトロールしています。
3.爪とぎ
爪とぎもやめることができない習性のひとつ、つまり業務内容として組み込まれています。
爪とぎには、パトロールの際に縄張りを主張するマーキングとしての役割や、狩りの直前に爪を鋭くする役割があります。
正直、壁や家具で爪を研がれると迷惑ですよね。しかし、当の猫は日課をこなしているだけなので「何が悪いの？何で怒っているの？」という疑問だけが残り、反省することができません。
爪とぎ器を置いたり、壁に引っ掻き防止のフィルムを貼るという対策は、お互いが心地よく過ごすための折衷案になるのです。
一定のルールを守ってくれるようになると、小憎らしいと感じていた爪とぎにも愛らしさを感じるようになるかもしれません。
4.毛繕い
猫はよく毛繕いをしていますよね。仕草が可愛らしい行動ですが、やはり大切な任務になります。目的は多々ありますが、その1つが「におい消し」です。
外敵から身を守るためや、他の猫に縄張りを奪われないようにするために気配を消すようにしています。
猫に体臭がない理由はまさにこれで、毛繕いによって獣臭が抑えられています。安全に、確実に生き延びるために余念がないのです。
5.トイレの砂かけ
猫はトイレを済ませると、必ず砂をかけてからその場を後にしますよね。実は、これも大切なお仕事のひとつ。排泄物に砂をかけることで臭いを消し、敵に縄張りがバレないようにしています。
ちなみに、砂をかけない猫は野生を捨ててしまったか、飼い主さんがすぐに掃除をしてくれるので「後はお願いね」という気持ちで過ごしています。
6.全力で遊ぶ
猫は、動くものやカサカサと音がするものに反応して遊びますよね。これは狩りの練習や、模擬体験のようなもの。つまり、食糧を得るために必死になっている瞬間なのです。
子猫や若い猫が全力で遊ぶことも、やはり尊重してあげたい業務のようなものになります。この習慣を逆手にとって、遊んでからご飯タイムにすると良いでしょう。
頑張って捕獲した獲物を食べる感覚が味わえるので、より達成感が得られます。
まとめ
普段何となく「おもしろいなぁ」「かわいいなぁ」と思って見ていたあの「ルーティン」。実は、猫が生きるためにこなしている「お仕事」のようなものだったのですね。
家猫は穏やかな表情をしていたり、あまり気迫を感じることがないので、どれも可愛らしい印象が深くなるのでしょう。逆に、過酷を極める環境を生き抜いてきた猫には、どの行動でも必死さが強く伺えるかもしれません。
いずれにしても、猫にとっては大切なルーティンなので、（いつもお仕事ご苦労様です♪）という優しい気持ちで見守ってあげましょう。