️猫への「陽性強化法」とは?
「陽性強化法」という言葉をご存じでしょうか。これは、猫や犬に有効なしつけ方法のひとつで、オペラント条件づけによる「正の強化」を利用した方法です。
「正の強化」とは、猫の起こす行動に対して良いことが与えられるため、行動が増えることを言います。「正の強化」以外には、「負の強化」「正の罰」「負の罰」の3つがあります。しかし「正の強化」以外は「陽性強化法」ではありません。
オペラント条件づけの「オペラント」とは、「操作(operation)」という言葉に由来しています。そのためオペラント条件づけとは、反応である行動が環境を変化させる操作的な機能のことを言います。
️1.言葉で褒める
トイレが上手にできたり、キャリーバッグに入れた時に褒めてあげましょう。
大事なことは、『猫が、そうして欲しい時に望む「行動」をした場合に褒めること』です。
猫はあまり態度には出しませんが、褒められることを嬉しく感じる動物です。ただし、「行動」を起こした瞬間に褒めなければ、その「行動=褒め言葉」と関連づけることはできません。
怒ったり叩いたりしては絶対にいけません。
️2.ご褒美をあげる
言葉だけではなく、撫でたりご飯やおやつをあげることでも、猫への陽性強化を行うことができます。
犬は、しつけを行うときに食べ物などを「ご褒美」として使うことが多いですよね。猫も、ご褒美を喜ぶタイプがいます。その場合は、陽性強化法として「行動=ご褒美」を利用すると有効でしょう。
しかし、ご褒美が欲しいために「行動」ばかりする事があります。ねだり過ぎの食べ過ぎには注意が必要です。
️無理はさせない
猫は、基本的に人間の思い通りにはならないと考えておいた方が良いです。
通院が多い猫のキャリーバッグへの恐怖や嫌悪、病気のある猫への投薬時などへ陽性強化法を活用してストレスを軽減することは良いでしょう。しかし、人間にとって都合よく行動して欲しいがために、陽性強化法を使うことは避けてください。
自由にしている事が、猫には一番自然なのです。
️まとめ
猫への『陽性強化法』って何?2つの方法と注意点も合わせて解説!についてお伝えいたしました。
「陽性強化法」は、猫にも人間にも良い方法だとお分かりいただけましたでしょうか。
ただし、人間と一緒に暮らしてくれている猫に対して、人間の気持ちを優先してはいけません。
猫の利益を優先に考えた上で、陽性強化法を利用してくださいね。