猫の「毛球症」とは?
![毛づくろいをする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/ae97733af2deb7d8f0b2c07fefac143c.jpg)
猫の毛球症は、猫が飲み込んだ被毛がきっかけとなり、消化器官に影響を及ぼす症状のことをいいます。
体内で大きくなった毛球が排出できなくなると、嘔吐や便秘、食欲不振などの症状を起こします。さらに重症化すると、吐き戻そうとする時に胃液が食道に影響を与えて「逆流性食道炎」を起こす、毛球が腸に詰まって動かなくなる「腸閉塞」になるなどの危険な状態になるケースも少なくありません。
そのため、猫の体に入った被毛は、スムーズに排出するための予防が大切になります。
猫が「毛球症」になる原因
![子猫にグルーミング](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/5e2c727bb389735ff704e731935662b0.jpg)
猫の毛球症は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。考えられる原因について解説します。
1.被毛のお手入れ不足
長毛種の猫は短毛種の猫に比べると飲み込む被毛が長く量が多いため、飼い主さんがブラシで取り除く頻度が少ないと毛球症になることがあります。
通常は猫が被毛を飲み込むと嘔吐や便で排泄することができています。しかし飲み込む毛の量が多すぎると、体内で毛球が大きくなり、うまく排出できなくなってしまうのです。
とくに年に2回ある猫の換毛期では、普段よりも多くの被毛が抜けるため、毛球症を引き起こしやすくなります。
2.猫同士のアローグルーミング
複数の猫と同居している場合、互いの被毛を舐めて毛づくろいをしてあげる「アローグルーミング」を行います。
これは、仲の良い猫同士が親愛の気持ちをあらわす自然な行動で、毛の長さに関係なく行うものです。そのため、短毛猫やほとんど毛が生えていない猫種でも、他の猫の被毛を舐めることで毛球症になる可能性があるのです。
3.ストレスによる過剰な毛づくろい
猫の毛づくろいは気持ちを落ち着かる効果があるため、ストレスを感じる環境下では被毛を舐めることが増えます。
例えば、猫が生活する場所に大きな変化があったり、騒音や同居猫との不仲などの継続的なストレスがかかると、過剰な毛づくろいをしてしまいます。
他にも、アレルギーや皮膚の炎症による痒みから被毛を舐めている場合もあるでしょう。
猫の「毛球症」の今すぐはじめるべき予防法
![猫ブラッシング](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/7/25c8015edd20685e6745ec7a5402f9e4.jpg)
猫の「毛球症」の今すぐはじめるべき予防法には、以下のようなことがおすすめです。
- ブラシで余分な毛を取り除く
- 猫にストレスを与えすぎない
- 毛玉対策のフードやおやつを与える
毛球症で最も効果的な予防策は、猫の体に付着した余分な被毛を取り除くことです。お手入れの頻度は異なりますが、短毛と長毛のそれぞれに適した猫用のブラシを使って定期的に余分な被毛を取り除いてあげましょう。長毛種の場合は毎日のブラッシングが理想的です。
他にも猫草を与えてみたり、毛球を排出しやすいヘアボールケアのフードやおやつを与えたりして毛球の排出を促す予防を行うとよいでしょう。猫用サプリでは、ペーストや粉末タイプなどもありますので、いつもの主食に混ぜて与えるのもオススメです。
まとめ
![毛づくろいをする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/d4444cfafe23ca63e813c879ec9e72b1.jpg)
猫の毛球症は「被毛のお手入れ不足」「毛づくろいの頻度が多くなる」というようなさまざまな理由から発症します。
また、猫の毛球症対策で今すぐはじめるべき予防法としては、定期的に猫の体をブラッシングやシャンプーなどでお手入れをし、余分な被毛を取り除いてあげることがおすすめです。
猫の毛づくろいは、体を清潔に保つための毎日の日課であり、気持ちをコントロールするためにも必要な行動です。
飼い主さんが猫に合わせた予防やお手入れでサポートし、愛猫の健康を守っていきたいですね。