愛猫との暮らしでは一緒にいて楽しい時間も多いですが、時にはいたずらされたりして困ってしまうこともあります。
今回は、愛猫に「やめてほしいこと」ベスト3と、愛猫に「やめてほしい」と上手く伝える方法についてお伝えしていきます。猫はしつけが難しいといわれますが、繰り返し気持ちを伝えることで少しずつ改善することもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.いきなり噛みつかれる
愛猫と遊んでいるときや撫でているとき、または何もしていないときに急に噛まれてしまうというのは、思い当たる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
飼い主さんにとっては突然噛まれたように感じることが多いかと思いますが、猫が噛む場合には実は何かしらの理由が存在する、といわれています。
たとえば、猫は元々狩りをして生きていたため、完全室内飼いで狩りをする必要がないとしても動くものに反応して嚙みついてしまうことがあるようです。また、空腹を伝えている場合や甘えている場合のほか、去勢手術前であれば縄張り意識から攻撃してしまうこともあるようです。
とはいえ、成長してから噛み癖が残っていると飼い主さんとしても噛まれることはかなりストレスになってしまいますので、早めに飼い主さんの気持ちを伝えることが大切です。
具体的な方法としては、一日の中でしっかりと遊ぶ時間を確保し、愛猫の本能的な部分を十分に満たすことや、食事や遊びの時間を飼い主さんがコントロールすることが挙げられます。特に後者については、愛猫に「噛めば思い通りになる」と思わせないように注意が必要です。
それでもなかなか改善しない場合には、噛まれやすい部分に猫が嫌いな柑橘類のスプレーをかけることも有効です。柑橘系のアイテムについてはネットや動物病院、ペット用品店などで購入が可能ですので、長く悩んでいる飼い主さんにはおすすめです。
2.電気コードをかじる
特に生後半年から1歳半の子猫は、乳歯から永久歯へ生え変わる際に歯がムズムズしてしまい、電気コードをかじってしまうことが多いといわれています。
すべて生え揃ったタイミングで落ち着くこともありますが、一度癖がついてしまうと成長後も継続してしまったり、子猫時代よりもかじる力が強くなっているためコードを噛みちぎってしまう場合があり、とても危険です。
猫がコードをかじる原因としては、コードの細長い形状やゆらゆらと揺れる様子が猫の好奇心を刺激してしまい、遊び道具として認識されていることや、睡眠不足や運動不足によるストレスなどが考えられます。
飼い主さんが家にいる場合には注意できますが、もし不在時にコードをかじって愛猫が感電してしまったり、家電がショートして家事になってしまったらと思うととても怖いですよね。
現在では、そんな時に使える優秀な対策グッズが多く販売されていますので、そちらを活用するのもひとつの方法です。
たとえば、配線カバーやケーブルボックスなどでコード部分を守る方法があります。100均などでも購入できる場合がありますので、ぜひ探してみてくださいね。
また、上記の「いきなり噛みつかれる」時の対処法にもある通り、猫の嫌いな柑橘系の匂いを振りかけることも有効です。フレッシュな柑橘系の匂いで「やめてほしい」と猫に伝えることができれば助かりますよね。
3.壁をひっかく
爪とぎグッズを然るべき場所に設置しているのに、気づいたら壁や家具がボロボロになっているというのは、飼い主さんとしてもかなりショックを受けますよね。爪とぎは猫にとって本能的なもので仕方がないと分かっていても、どうにか対処したいところです。
猫が壁で爪とぎをしてしまうのには、大きな理由としては2つあります。
まずひとつの理由としては、猫にとって武器ともいえる爪をいつでも使えるように鋭く保つためであり、もうひとつは、顔や肉球にある臭腺からでるにおいを擦りつけ、縄張りを主張するためです。
爪とぎ自体をやめさせることは、猫に無理をさせることになり、明らかに猫にとってのストレスになってしまう可能性があるため、できれば避けたいところですよね。
そのため、爪とぎができる適切な環境を与えたり、壁に爪とぎ防止用のシートを張ることで、猫も人もお互い平和になれる環境を整えることが大切です。
なお、爪とぎをすでに設置しているにも関わらず愛猫が壁で爪とぎをしてしまう場合には、現在の爪とぎの形状が好みでなかったり、合っていない可能性があります。麻、段ボールなどの素材や、床置き・立てかけタイプなど様々な形状のものが販売されていますので、壁以上に気に入ってもらえるものを見つけてみましょう!
また、爪とぎ防止用シートはホームセンターや100均でも購入ができ、比較的安価なものもありますので、まずはそちらから試してみてもよいかもしれません。
まとめ
飼い主さんの中には、今回ご紹介した内容と同様の悩みをかかえていらっしゃる方も多いかと思います。たとえ毎日ではなくとも、小さな悩みが積み重なってしまうと飼い主さんにとって大きなストレスになりかねません。
上記で挙げたような猫の行動をすぐにやめさせることは難しいかもしれません。
しかし、愛猫が「これはダメなことなんだ」「これはやめてほしいことなのね」と理解できるように繰り返し伝えていくことで、愛猫との暮らしをより快適なものにしていきましょう!